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アカデミックハラスメント出典:http://www.juen.ac.jp

24日、名古屋大学にて指導に当たっていた教授が、生徒に対して不適切な発言を繰り返していたとして処分を受けました。

問題になった「未来材料・システム研究所」の40代の男性准教授は、平均日給の2分の1を5ヶ月分の給与から引くという、減給の懲戒処分に。

処分を下した大学側によると、この准教授は2014年秋~15年12月、指導していた男子学生・院生5名に対して、研究の進捗状況報告会で「お前は病気だ」「大学を辞めろ」という発言を行っていて、更に必要な資料を用意してこなかった時には「けんか売ってんのか?」と怒鳴りつけたといいます。

その結果、16年3月に学生達が、大学のハラスメント防止対策委員会に申し立てを行い、委員会が「アカデミックハラスメント」に当たるという認定をしました。

また、この准教授もこうした言動があったことを認めています。

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アカデミックハラスメントの意味とは?

このニュースを見た時に、昔学生だった頃は日常茶飯事的にこんなことあったな~と思いました。

今思えば、「アカデミックハラスメント」だったのでしょうか?

当時は、それに対して何の疑問も持たずに、ただ純粋に反抗していたな~と。

しかし、時は変わり現代は、ハラスメントに当たるということです。

そもそも「アカデミックハラスメント」とは、一体どういうことを指すのでしょうか?

アカデミックハラスメントとは?

アカデミックハラスメントという言葉の意味は、「Academic」=学術的、「harassment」=嫌がらせ、からなる和製英語です。

パワーハラスメントの一種で、大学などの学術機関にて、教職員が学生や他の教員に対して行う「嫌がらせ行為」となっています。

もう少し分かりやすく見ていきます。

「研究・教育に関わる優位な力関係のもとで行われる理不尽な行為」が定義とされています。

例えば、教員の場合、上司に当たる講座教授からの研究の妨害、昇任差別、退職勧奨。

院生の場合は、指導教員からの退学・留年勧奨・指導拒否・学位不認定などが、これに当たります。

主に、学生の場合には「ゼミ」で、院生の場合には「研究室」で指導教員から被害を受けるケースが多いようです。

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アカデミックハラスメントの具体例とは?対策と相談手順は?

アカデミックハラスメントの具体例

  • 学習・研究活動への妨害(研究教育機関において正当な活動を直接的・間接的に妨害すること)
  • 卒業・進級への妨害(学生の進級・卒業・修了を正当な理由なく認めないこと。または理由無く単位をあたえないこと)
  • 選択権の侵害(就職・進学の妨害、望まない異動の強要)
  • 指導業務放棄、指導上差別(教員の職務上の義務である研究指導・教育を怠る。または指導する学生・部下を差別的に扱う)
  • 不当な経済的負担の強制(本来、研究室から支出するべきものを、学生・部下に負担させる)
  • 研究成果の収奪(研究論文の筆者を決める国際的なルールを破る、アイデアの盗用など)
  • 暴言・過度な叱責(学生や部下を傷つけるネガティブな発言をする。発奮させる手段としても不適切)
  • 不適切な環境下での指導の強制
  • 権力の濫用
  • プライバシーの侵害(プライベートを必要以上に知ろうとしたり、介入しようとする)
  • 他大学の学生、留学生、聴講生、ゲストなどへの排斥行為

アカデミックハラスメントへの対策は?

大学などで、「アカデミックハラスメント」を受けたとする学生の中には深く傷つき、休学、自主退学をして、何年も家に引きこもってしまったりするケースもあるといいます。

またエスカレートしていく「暴言」に耐えきれずに、精神的に追い詰められてしまうことも。

このような「アカデミックハラスメント」にあっていると感じた場合は、「まず有害だと感じる場所から逃げること」が大事になってきます。

早ければ早いほど、回復するのも早く、逆に遅くなれば、それだけ元気になるのにも時間がかかり、手遅れになってしまうことも。

ただ、指導との境界線というのを学生側が引くのも難しい気はしますけどね。

アカデミックハラスメントの相談手順は?

現在「アカデミックハラスメント」を受けて困っている方というのは、たくさんいるようです。

例えば学生の方で、この様な被害を受けたと思っている方の為の「NPO法人」もあり、困った場合は自分で抱え込まずに、このような団体に早めに相談するといいようです。

また、同じ教員同士でこのような「アカデミックハラスメント」があったケース。

場合によっては「訴訟問題」にも発展していきますので、こうした時は法律事務所で弁護士に相談という流れになります。

いずれにしても、被害にあったと感じる側、また意識せずとも「加害者」になってしまう事もあるので「教える、または上の立場にある側」の双方の理解が必要になってきそうですね。

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