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ジョコビッチ出典:https://scontent.cdninstagram.com

今年行われた、男子テニスの全仏オープンと、ウィンブルドンの大会で、「八百長」があった疑惑が持たれています。

イギリスの公共放送BBCによると、テニスの不正監視団体「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」が、この2つの大会期間中に、八百長があったとして、捜査を進めているということ。

不正の対象となっているのは、全仏オープンで1試合、ウィンブルドンで3試合の、合計4試合。

特にウィンブルドンでは、予選の2試合だけではなく、本戦1試合でも、八百長が行われたという可能性が高まっています。

その中で、不自然な金額による「賭け」が行われていた可能性も浮上したということ。

以前から囁かれていた「テニスの八百長疑惑」。

テニス界の中で、どこまで広がっているのか、これからの捜査にも注目が集まります。

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テニスで八百長とは?

今年のテニス界を見ていると、「BIG4」の復活という輝かしい側面が目立っています。

全仏は、ラファエル・ナダル選手、ウィンブルドンでは、ロジャー・フェデラー選手という、近年は怪我に泣かされ続けてきたベテラン選手が、軒並み復活し、見事優勝を果たしています。

そんな、レジェンド級の選手の復活に、感動すら覚えていたところに湧いて出た「八百長疑惑」。

盛り上がりに、水を差してしいます。

TIUの発表によると、今年の4月から6月にかけて、実に「53件」にも及ぶ、八百長に関する警告を受け取っていたといいます。

もちろん、このような八百長行為への関与が認められた場合には、厳しい処分が下されていて、日本人でも、今年の5月には、男子世界ランキング元295位の三橋淳さんが、「八百長関与」「賭博行為」により、「永久追放」「罰金」という処分を受けました。

ここ最近、テニス界に広がっているとされる、このような不正行為に対しては、実態の把握についての動きが本格的になってきていて、根本から見直していくような流れにもなってきています。

これからも、TIUは、不正行為に手を染めてしまった選手、関係者への告発という動きを強くしていくでしょう。

「どこまで洗い出すことが出来るのか?」気になるところです。

もしかしたら、このような事が、ドンドン明るみに出ることで、世界的にテニスの人気は、一時的に下がってしまうかもしれません。

しかし、一度、膿は完全に出しきらないと、前には進めないと思いますので、徹底的にやってもらいたいと思います。

そして何よりも、不正を行っていない選手たちにまで、あらぬ疑いの目が向けられてしまうというのは、不本意なことでしょうし。

というか選手間の中では、どの位広まっているとか、噂になっているのでしょうか?

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どんな方法やプレー?賭けの対象に?

以前、南米出身の元テニス選手(ここからはA氏とします。)が、BBCの取材に対して、匿名ながら、このようなコメントを残しています。
  • 「八百長試合は、よくあること」
  • 「(一部のトップ選手も)それなりに少し汚れている」
  • 「八百長試合は、ランキングの低い選手だけの問題ではない」
  • 「誰もが知っている、公然の秘密だ」
また、A氏は、「誰が(不正行為を)行っているのか、(テニスの競技団体は)知っているけど、辞めさせようとしていない」とも語っていました。

この証言に対して、TIUは、「八百長試合の証拠が隠蔽されたなどという指摘」は、受け入れれないと反論。

ただ、内情を知る元選手の発言だけに、影響力がありますね。

また、TIU側は、もし不正行為があったことを知っている選手がいたら、TIUに情報を提供してもらいたいともしています。

A氏の発言や、今年5月に発覚した「三橋淳元選手」のケースを見ていると、テニスの「八百長疑惑」の裏には、「巨額のお金」が動いていることは間違い無さそうです。

つまりは、賭けの対象となっており、1つのビジネスとして成立しているのでしょう。

その為に、個人が単体で行っているのではなく、「組織化」していると考えられます。

更にA氏の証言を見ていきますと、「八百長がどう仕組まれているのか?」ということにも、触れています。

「A氏の証言から疑惑を検証」

それによると、まず「テニス賭博」を仕切る「3大グループ」の存在があり、選手への支払いは、金融機関への振込は認められておらず、現金のみ、これは、証拠が残らないようにするためという意味合いもあるのでしょう。

日本でも前に問題になった、正式に認められていない「野球賭博」などに関与した人物たちの話を聞いても、やはり現金でのやり取りが行われていたので、この辺りは一緒ですね。

この「3大グループ」には、それぞれ、選手に話を持ちかける担当がいるといいます。

そう言えば以前、世界的に有名な「ノバク・ジョコビッチ選手」も、まだトップ選手となる前の若手の頃、自身のスタッフが「八百長の話を持ちか掛けられたことがある。」という証言もしていました。

ジョコビッチ選手くらいに、世界的に名声を集める選手へとなっていく、才能のある選手側へも、話を持ち掛けているのですから、それは他の選手にも、手当たり次第で声を掛けていても、不思議ではないですね。

その中から、話に乗ってくれば、ドンドン進めていくという手法なのでしょう。

やはり、組織化され、巨額のお金が動くビジネスとなっていそうです。

そして、いざ選手間の話を見ていくと、「不正行為を行っている選手、行っていない選手」は、当人間で分かるとしています。

それは、例えば試合中に故意に負けるために、ワザと、真ん中にショットを返してきたりということが、あるからだということ。

プロですし、やっている方からすれば、その辺りは、すぐ伝わるんでしょうね。

A氏の発言で、1番衝撃を受けたのは、この部分でした。

それによると、こういった行為に、一部のトップ選手も関与していると確信を持った出来事として語られていること。

数年前、この後の2大会は、こういう結果になると、ある人物から聞いていて、初めは信じられずにいたが、結果を見ていたら、その通りになり、また、その勝ち負けだけではなく、「どういう勝ち方をするのか」という所まで、その人物の証言のままだったそうです。

では、何故A氏は、TIUに情報を渡して協力しないのか、というと、TIU側は事実を知りながら、黙認しているから(TIU側は、勿論否定しています。)で、このような「不正行為」が蔓延している裏側には、選手側の競技報酬が少ないという理由もあるからだとしています。

世界ランキング400位の選手たちは、試合で得られる給料だけでは、生活が出来ないため、このような不正行為に手を染めやすいとも。

私たちは、テニスに限らず、スポーツを見る時は、純粋に皆、全力で勝負していると信じて応援していますし、大半の選手たちはそうなのでしょう。

ただ、個人的には、どこからが「八百長」となると、難しい所だなという思いもあります。

というのも、プレーしているのは生身の人間ですので、単に調子が悪い時もあれば、何かプライベートで問題があって、ヤル気が出ない時もあるでしょう。

そんな時、途中で無気力になってしまい、適当にやってしまうことも、人間ですからなくはないです。

それを、はたから見れば「ワザと負けた」と感じるかもしれないですし。

そこに完璧を求めすぎるのも、酷な気もします。

ただ、問題だなと思うのは、裏で組織化され、大きな金銭がそこで動いているというマーケットがあること。

なので、まずは当事者たちの証言を集め、このような裏にある組織の撲滅が急務なのではないかなと思っています。

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