平昌オリンピックの「女子フィギュアスケート」が始まりましたね!
目立ったのは、やはり「ロシア勢」の異次元的な強さです。
まずは「メドベージェワ選手」が、自身が持つ、ショートの「世界歴代最高得点」を更新すると、その数十分後には、これまたロシアの「ザギトワ選手」が、その得点を「更新」。
まだフリープログラムが残っていますが、「金メダル争い」は、ほぼこの2人に絞られたのではないでしょうか?
そんな2人は、同じ「エテリ」コーチのもとで指導を受けています。
これまでも数々の有名選手を育ててきた、「エテリコーチ」とはどのような人物なのでしょうか?
エテリコーチはロシア選手を使い捨てで怖い?
エテリコーチの事を調べていこうとしたら、まず「選手を使い捨て」にしているという、あまり良くない「噂」が目につきました。確かにロシアの女子フィギュアの選手を見ていると、「早熟」というか、とても若い選手がどんどん出てきては、その数年後には「表舞台から姿を消している」という印象もあります。
今回のメドベージェワ選手にしても、まだ「18歳」、ザギトワ選手に至っては、「15歳」ですからね。
これはエテリコーチが「選手を使い捨てにしている」からなのでしょうか?
それでは、エテリコーチが、これまでに育ててきた「ロシアの選手」を振り返ってみます。
その「可愛らしいルックス」と、どこか「Sっ気」を感じさせるキャラクターで、日本でも大人気となった「リプニツカヤ元選手」。
2014年開催の「ソチ・オリンピック」では、フィギュアスケートの「団体戦」でロシアの「金メダル獲得」に貢献。
この時の年齢は「15歳249日」で、これは現行のルールになってからは「冬季オリンピック史上最年少の金メダリスト」となっています。
また、同じ年の「欧州選手権」でも、史上最年少で優勝を果たしており、まさしく「天才少女」という名に相応しい選手でした。
ただ、その後、世界的な人気者となった彼女は、その事もストレスになってしまったのか、「拒食症」となり、「19歳」という若さで現役を「引退」しています。
ここで1つ気になるのが、リプニツカヤさんは、引退する直前のシーズン途中で指導者を、「エテリコーチから違う人に変えている」んですよね。
フィギュアスケートでは、シーズンを戦う時には、コーチと一緒にプログラムを作り上げますので、シーズン途中でコーチを変更するというのは「異例なこと」だといいます。
しかも、エテリコーチは、それまではリプニツカヤさんをメインに指導していたようなんですが、そこへ現れた「メドベージェワ選手の才能」に惚れ込んだのか、メドベージェワ選手中心に指導を行うようになっていきました。
この時の様子を振り返ってみると、リプニツカヤさんは、ソチ・オリンピックでのブレイク後、「少し伸び悩んでいた時期」がありました。
逆に、メドベージェワ選手は、ジュニアグランプリシリーズで「優勝」するなど、まさにこれからという時期。
リプニツカヤさんが、メドベージェワ選手に「脅威を感じていた」としても不思議ではありませんね。
更に、リプニツカヤさんが、「2015グランプリシリーズ(フランス)」に参加している時に、エテリコーチは同行せず、ロシアに残り、「メドベージェワ選手の練習に付き添っていた」ということもありました。
このことが、エテリコーチの中での優先順位が、リプニツカヤさんからメドベージェワ選手に移った「決定的な出来事」だったとも言われています。
また、この時、リプニツカヤさんに付き添ったたのが、ロシアの所属チームの共同コーチの「セルゲイ・デュダコフ氏」で、この方はそれまではメドベージェワ選手の「ジュニアの大会」に同行していた方です。
こう見ると、エテリコーチの興味が、リプニツカヤさんより、より若く、才能を感じることが出来た「メドベージェワ選手に移った」と感じることも出来ます。
結果、エテリコーチは「選手を使い捨てしている」という噂が立つようになったのかもしれませんね。
エテリコーチの経歴や羽生との関係は?
そんな「エテリコーチ」とは、どのような「経歴」を持っているのでしょうか?1974年2月24日にモスクワで「5人兄弟の末っ子」として生まれたエテリコーチ。
自身も、元々はフィギュアスケートの「シングル」の選手でした。
その後、「アイスダンスの選手」に転向しましたが、18歳の時にアメリカに移住し、約3年間「ペアスケーター」として活動した後に「コーチ」に転身。
ロシアに帰国後もコーチとして活動を続け、現在は、モスクワの「SDUSSHOR37」で、セルゲイ・デュダコフ氏と共に選手たちの指導にあたっています。
結婚はしていませんが、2003年にラスベガスで出産しており、「娘(ダイアナさん)」がいて、このダイアナさんのコーチも務めているということ。(ダイアナさんはアイスダンスの選手です。)
エテリコーチの「指導方針」もまとめてみました!
- 「練習で150%やって、本番では110%出せるようにする」
- 「1時間半休みなく滑り続け、休憩なく音楽をかけて練習。これを午前と午後にやる」
- 「疲れていても、疲れていなくても、とにかく練習」
- 「コーチは選手をいつも称賛するべきではない」
最後に、こんな怖そうなエテリコーチ、実は「羽生結弦選手のことが大のお気に入り」であるという情報も!
何でも、ロシアの番組の取材に答えていたエテリコーチは、羽生選手について聞かれると、「彼には自分のスタイルがある。彼は氷上では美しい女の子のようだわ!」と絶賛していたということです。
さすがは、羽生選手ですね~。
という訳で今回は「エテリコーチについて」色々と見てきました。
最後までご覧になって下さった方、どうもありがとうございます!