2016年に行われた「リオオリンピック」で、見事「4連覇」を飾り、「国民栄誉賞」も受け取った女子レスリング界のスター、「伊調馨選手」が「パワハラ」を受けているという発言をし話題を呼んでいます。
しかも、伊調選手がパワハラを受けていると訴えた相手が、あの「栄和人強化本部長」であるというから、また驚きです。
ご存知、栄さんは、これまでに何人もの「金メダリスト」を輩出してきた、女子レスリング界の「重鎮」。
代表的な所だと、オリンピック3連覇を達成し、こちらも「国民栄誉賞」に輝いている「吉田沙保里選手」がいますね。
そう言えば、栄さんは、他のメダリストたちとは、よくテレビにも出演していましたが、伊調さんと一緒に、という所はあまり見たことがありませんでした。
やはり以前から「確執」があったのでしょうか?
伊調馨と吉田沙保里は不仲?仲良し?パワハラで関係は?
この件について「取材」を受けた伊調選手の話によると、栄さんによる「パワハラ」によって、現在は、「練習場所の確保」もままならない状態だということ。また、栄さんは一連の「パワハラ疑惑」については完全に否定。
ただ、出場すれば、前人未到の「オリンピック5連覇」という偉業がかかる、2020年の「東京オリンピック」に、伊調選手が出場するのかどうかということに関しては、「出たければ出ればいいだけの話」と、ちょっと冷たいというか、突き放したようなコメントを残しています。
栄さんといって、まず思い出されるのは、やはり吉田選手との「師弟関係」。
となると今度は、「吉田選手と伊調さんの関係」も、ちょっと気になってきますね。
確かに、吉田選手が、他の「若手の選手たち」と仲良さそうにしている所はよく見ますが、伊調選手と絡んでいることは、あんまりない気もします。
やはり「派閥」のようなものがここにもあったのでしょうか?
早速調べていくと、かなり以前から「伊調選手と吉田選手は不仲?」という「噂」はあったようです。
その理由として挙げられているのが、「国民栄誉賞」を受け取ったタイミング。
吉田選手は、「3大会連続金メダル」を達成した、「ロンドンオリンピック」の後に「国民栄誉賞」を受賞しています。
しかし、同じく「ロンドンオリンピック」で「3連覇」を達成した伊調選手は、この時には「国民栄誉賞」をもらっていません。
「知名度」なのか、何なのか、この辺りの明確な理由は分かりませんが、この時くらいから、伊調選手が、吉田選手に対して、「なんで吉田選手だけ?」と疑問に持つようになり、関係が「ギクシャク」しているのではないか、という噂が出回ったようですね。
では実際の所はどうなのかということを、2人の「過去のインタビューの発言」などから見ていきます。
まず、吉田選手は、「伊調馨選手とは仲が悪いんですか?」という、ド直球の質問をぶつけられた時、「いえ、全く無いです!」と完全に「否定」しています。
更に、伊調選手は、吉田選手について、「自分には出来ないことを率先してやってくれている」と述べていたことがありました。
これは主に、レスリングを「普及」させるために、吉田選手が積極的にメディアなどに出演し、「PR活動」を行っていたことを指しています。
伊調選手は、あまり表に出たり、注目されたりするのが得意ではなく、こういった「宣伝活動」を吉田選手がやってくれているからこそ、自分は「競技に集中できた」と感謝の言葉を残していました。
このことからも、2人の関係は「決して悪くはない」のではないかと推測します。
お互いの実績を、一番理解しあえている者同士でしょうから、お互いに「リスペクト」して、そんなにベタベタとはしていないのかもしれませんね。
伊調馨は引退宣言も?
となると問題なのは、やっぱり「伊調選手と栄さんの関係」ということに。先程触れた「練習場所の確保もままならない状態」とはどういうことなのか?
もう少し詳しく見ていきましょう!
まず、栄さんはこれまでの実績を買われ、「強化本部長」として、レスリング協会の中では「絶対的な力」を得て君臨中。
そして、伊調選手には、別に指導を受けてきた「田南部力さん」(田南部力の経歴)というコーチがいます。
この栄さんと、田南部さんの関係が、まず「あまり良くない」のでしょう。
伊調選手は、栄さんによる、「田南部さんへの圧力」を訴えています。
そして、伊調選手は、これまで「男子のレスリング選手」との合宿を行って練習をして来ていましたが、栄さんは、これを「禁止」に。
更には、リオオリンピックまでの、伊調選手の練習拠点となっていた「警視庁レスリングクラブ」へも「出禁」としたそうです。
しかし、それでも伊調選手ほどの方ならば、力を貸してくれる所はあるようで、本人が望めば「練習をさせてもらえる場所」はあるそうなんですが、それをすることによって、今度は、そこの練習場所の関係者に「栄さんからの圧力」がかかるということを、伊調選手は「危惧」しています。
これだけ見てると、「栄、何なん!」ってなりますね。
現状、伊調選手が、東京オリンピックを目指し、現役を続行するとなると、「現栄体制」の元でやっていくしかありません。
ただ、そうなると伊調選手は「色々なことを我慢しながらやっていくことになる」という苦しい胸の内も明かしています。
年齢的に見ても、伊調選手が「5連覇」を目指すとしたら、これまでよりも大変な挑戦になるでしょうし、より「万全なサポート」が必要となってくるでしょう。
それなのに競技とは関係のない部分で、伊調選手に「ストレスがかかってしまっている」ということが非常に残念です。
伊調選手が「こんなんじゃ、もうレスリングは出来ない」となってしまわないか、とても不安になります。
これだけの偉業を残した選手ですから、「自分の納得出来る形」で競技人生を締めくくってもらいたいなと思いますからね。
「我儘」を言ってもいい選手だとも思いますし。
という訳で今回は、「伊調選手のパワハラ問題について」見てきました。
最後までご覧になって下さって、どうもありがとうございます!
追記:伊調馨選手は「告発状」へは関与していないと発表しました。
そこで、「告発状は誰が出したのか?」」の考察もまとめてみましたので、宜しければ併せてご覧ください。
「伊調馨の告発状は誰が?」