今月の14日に青山葬儀場で行われた、俳優、「大杉漣さん」のお別れ会「さらば!ゴンタクレ」。
大杉さんは、今年の2月21日に「急性心不全」の為、「66歳」でこの世を去りました。
あまりに突然の訃報に、役者仲間たちも、まだ気持ちの整理がついていないようです。
大杉さんといえば、「北野武監督」の作品を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、個人的には、「草彅剛さん」の主演する作品に数多く出演していた印象が強いです。
そんな草彅さんは、お別れ会で、涙ながらに「弔事」を読んでいます。
草彅剛の大杉漣へのコメントの全文で弔事は?
それではまず、草彅さんの大杉さんへのコメントを見ていきましょう。「漣さん、お元気ですか。まさかこんな風に漣さんと話をするなんて本当に思っていなかったです。
なんて言っていいかわからないじゃないですか。漣さんがいなくなってもう2か月ですね。そっちの生活はどうですか。たぶん漣さんのことだから、すぐにみんなと仲良くしているんでしょうね。残された僕らは、そのまま時が止まって。整理がつかずに本当に困ったもんですよ。どうしたらいいかわからないしさ。
本当にたくさんの顔を持ってる漣さんだから、どれが本当の顔なのか聞こうと思っていたのに。もういないなんてずるいですよ。
何度も何度も悔やんで悔やんで。どうして、漣さん早すぎるよって。何度も問いかけるけどさ。でも最後はあの低い声で笑って。漣さんの笑顔が残るだけなんだよね。本当にずるい。
人の命ははかないですね。漣さんみたいな、本当にやさしくていい人をこんなに早く連れてっちゃうって。神様っているのかよと思ってしまう。
だけど残された僕らは、ちゃんと前を向いて生きていかないといけないと、漣さんから教わった……。わかってはいるんだけどね。時には自暴自棄になったりする時もあるよ。突然すぎるから。
漣さんの言う通り、人は必ず死ぬよ。死んでしまうよ。だけど作品に対する思いとか、気持ちというのは残るよね。本当にその通りだよ。もっと僕らも頑張らないといけない。
僕はやっぱりまた漣さんとお芝居をしたいです。
ドラマとか映画とか舞台とかやりましょうよ。そしてまた、漣さんが連れていってくれた海にさ、ギターを持って行って。一緒に好きな歌を歌いましょうよ。それまでしばらく待っていてくださいよ。
大杉漣さん、心からご冥福をお祈りします。そっちで待っていてください。それじゃまたね。」
引用元:シネマトゥデイ
草彅さんの「人柄」が溢れているというか、凄い「素直な想い」が伝わってくる言葉です。
大杉さんが亡くなった時。
色々な方がコメントを発表する中で、草彅さんからのコメントはありませんでした。
先日放送された、abemaTV の「7‥2新しい別の窓」の中で、憧れの歌手「斉藤和義さん」とのコラボレーションを果たした草彅さん。
草彅さんと斉藤さんを引き合わせたのが、「大杉さん」だったそうです。
更に、数年前から趣味としてハマっているギターも、大杉さんからの「影響」が大きかったということ。
草彅さんの親友でもある「香取慎吾さん」が、大杉さんが亡くなった時の草彅さんの様子について、「本当にふさぎ込んで、ヤバイ状態だった」とも触れていました。
確かに、それまで頻繁に更新されていた草彅さんの「SNS」は、大杉さんの訃報からしばらく休止。
その時の心境は、「コメントを発表出来るような状態では無かった」のでしょう。
そしてお別れ会が行われてもまだ、気持ちの整理はついていないようにも思えます。
それだけ「深い関係性」を築いていた草彅さんと大杉さん。
きっと草彅さんの「真っ直ぐな言葉」は、大杉さんの耳にも届いているでしょう。
草彅剛と大杉漣の共演ドラマ一覧まとめ!
「草彅ドラマに大杉漣あり」という程のイメージがありますが、ここで草彅さんが主演したドラマで、「大杉さんが出演していた作品」を振り返っていきたいと思います。「TEAM」
1999年に放送されたドラマ「TEAM」。レギュラー放送で人気を博し、その後の2003年まで「4回」の「スペシャルドラマ」が放送された人気作品です。
文部省(後の文部科学省)に所属する役人の草彅さんと、警視庁の叩き上げの刑事役の西村雅彦さんがコンビを組み、「少年犯罪事件」に挑んでいくという内容。
草彅さんにとって、シリアスなドラマでの初めての主演作となりました。
大杉さんは、主要キャストに名を連ね、「課長役」として出演しています。
「僕シリーズ三部作」
そして草彅さんのドラマといえば、このシリーズ。2003年放送の「僕の生きる道」では、「愛と死」をテーマに。
続く2004年には、「僕と彼女と彼女の生きる道」で、テーマは「絆」。
そして2006年、「純粋」をテーマにした「僕の歩く道」。
「三部作」とは言いつつ、それぞれの話が繋がっている訳ではありませんが、いずれも、社会問題を扱ったストーリー。
話の内容的には重いものでありながらも、「高視聴率」を獲得。
三作品とも、最高視聴率は「20%」を超えています。
このシリーズで、草彅さんの役者としての「魅力」がグッと上がって行った印象も。
草彅さんの「代表作」とも言えるシリーズにも、大杉さんの存在は欠かせないものでしたね。
「任侠ヘルパー」
2009年に放送された「任侠ヘルパー」。キャッチコピーは「介護の道を極める。それも極道」ということで、草彅さんがなんと「極道」に!
最初は、あの草彅さんが「ヤクザに見えるのか?」という不安もありましたが、始まってみると、さすがの「演技力」でした。
大杉さんは、任侠側ではなく、老人介護施設「タイヨウ」の職員で所長兼オーナーという役でしたね。
「スペシャリスト」
2013年~2015年にかけて、計4回の「2時間スペシャルドラマ」として放送された「スペシャリスト」。その後、2016年には「連続ドラマ化」されています。
内容は、無実の罪ながら、「10年間」の服役生活を経験した刑事役の草彅さんが、その時の知識を武器に様々な事件を解決していくというもの。
草彅さんにとって、初の「刑事役」でもあります。
大杉さんは、4回のスペシャルドラマ全てに出演。
京都府警察の本部長役を演じ、連続ドラマ時も、第9話と最終話に登場しています。
「銭の戦争」
2015年に放送された「銭の戦争」。元々は韓国で放送されていた同名ドラマを、舞台を日本に置き換えて制作した本作。
草彅さんは、「復讐に燃える男」を熱演。
大杉さんは、ヒロインを演じた「大島優子さん」の父親役として登場しています。
「嘘の戦争」
そして、2017年に放送された「嘘の戦争」。その名前の通り、「銭の戦争」から続く、草彅さんの「復讐シリーズの第2弾」として制作されています。
ただこちらは、韓国ドラマのリメイクではなく、「完全オリジナル作品」。
今作でも「復讐に燃える」草彅さん。
大杉さんは、そんな草彅さんの過去を知る「重要人物」として登場しています。
また「嘘の戦争」は、草彅さんにとって忘れられないドラマの1つ。
というのも、「SMAPが解散した直後」に撮影されたドラマなんですね。
そんな、自身の節目とも言える作品に、気心の知れた大杉さんが共演者として参加していたことは、草彅さんにとって大きな助けになったのではないでしょうか。
以上、「草彅さんと大杉さんの共演ドラマ」について振り返ってきました。
最後までご覧になって下さって、どうもありがとうございます!