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朝丘雪路出典:http://image.news.livedoor.com

女優や歌手、舞踏家としても活躍した「朝丘雪路さん」。

「82歳」で、その生涯に幕を閉じられました。

朝丘さんは近年、「アルツハイマー型認知症」を発症しており、夫である俳優の「津川雅彦さん」や、娘で女優の「真由子さん」らの介護を受けていたと言います。

その症状は、津川さんのことを「認識出来ないという」レベルにまで進行していたそうです。

また、朝丘さんが亡くなった原因についてですが、直接的な死因は「不明」。

この「アルツハイマー型認知症」って、あまりにも症状が進むと「命の危険」を脅かすこともあるのでしょうか?

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アルツハイマー型認知症は死因になるの?

「アルツハイマー型認知症」、本当に「恐ろしい病気」です。

朝丘さんのケースを見てみても、長年連れ添った「夫」の事すら「認識できなくなってしまっています」。

これは、それまで生きてきた自分の「記憶」、「思い出」なども無くなってしまうということ。

その人の「アイデンティティ」や、「尊厳」さえも奪っていくようなものです。

恐ろしい上に、身近な人からしたら、何ていう「悲しい病気」なんでしょうか。

その「アルツハイマー型認知症」ですが、最終的に「命を失ってしまう」ということも考えられるのでしょうか?

「アルツハイマー型認知症は死因になるの?」



この動画は、「アルツハイマー病患者」のケアや、サポート、調査、研究を行っている「アルツハイマー・アソシエーション」が、「アルツハイマー病の正確な事実と数字」というタイトルで公開している動画です。

非常に興味深い動画だったので、その「内容」をまとめていきます。

まず、アメリカでは、「6番目」に多い死因として「アルツハイマー病」が上げられるということ。

更に、他の病気での死亡率は「減少の傾向」があるのに、アルツハイマー病に関しては「上昇」している。

日本では、「肺炎」、「心臓発作」といった「直接的な死因」が記録される傾向がり、アルツハイマー病は「死因ランキングに入ってこない」。

アメリカでも、その様な傾向はあり、実際にアルツハイマー病によって命を落とす方は、「もっと多い」と考えられている。

シカゴの「ラッシュ・アルツハイマー病センターの研究チーム」によると、2014年には、「心疾患、ガン、に次ぐ3番目に多い死因としてアルツハイマー病が浮上している」と、神経学会誌に報告。

具体的に、アルツハイマー病が死に至るケースとしては、「脳の変化」が原因になる。

アルツハイマー病による脳の変化は、「認知機能の低下」だけではなく、進行すれば「嚥下障害(えんげしょうがい)」(つまり、食べたい、飲みたいと思っても、舌や喉が上手く動かなくなってしまい、食べられない、飲み込めない、といった症状のことですね。)、「呼吸」や、「心拍」を司る脳細胞にも影響が見られます。

その結果、例えば「肺炎」から回復出来ずに命を落としてしまった場合、その死因は「アルツハイマー病」だと考えることが出来るということ。

しかし現状では死因は「肺炎」とされてしまいます。

その為、実際には「アルツハイマー病」の進行が命を奪っているのに、死因にカウントがされていないため、その「治療に関する研究自体が進んでいない」という現状がある。

アルツハイマー病は、「命を無くす危険性のある病気」だという認識が高まれば、その研究ももっと進んでいくのかもしれませんね。

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アルツハイマー型認知症と寿命や末期症状や原因は?

アルツハイマー病の進行によって、「命を亡くしている方」も沢山いることが分かりました。

しかし、それに対して治療に関する研究は、「他の疾患に比べると遅れている」ということも。

アルツハイマー病は、「誰にでも起こりうる病気」。

大事なのは、「現状を知り支え合うこと」だと言います。

また、アルツハイマー病と「寿命」には関係があるのかも気になったのですが、今の所、「因果関係は認められていない」ようです。

つまり、「アルツハイマー病になったら寿命が縮む」とは証明されていないということ。

ただ基本的に「高齢」の方がかかることが多いのが「アルツハイマー型認知症」(若年性アルツハイマー病は除きます)。

症状が「末期」を迎えるまでに、その方の「寿命が来てしまう」ということも多いようです。

「アルツハイマー型認知症」の原因は、脳の神経細胞が老化により「破壊」され、「減少」すること、これはある種、「老化の一種」とも考えられますからね。

「末期」になってくると、判断力、記憶力の低下が著しく、「常に誰かのサポート」が必要になってきます。

「24時間体制」で。

赤ちゃんと同じで、1人で置いておいたら、「どんな事故が起こっても不思議ではない」という状態ですね。

今回色々調べてきて、「アルツハイマー病」が「命を危険に晒す病気」であるということも分かりましたし、「周囲にかかる負担の物凄く高い病気」であることも分かりました。

もっと「アルツハイマー病」が「怖い病気」であるということが広まり、調査や研究が活発になって行って欲しいなと思います。

という訳で今回は「アルツハイマー型認知症は死因になるの?」を見てきました。

最後までご覧になって下さって、どうもありがとうございます!

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