新潟県阿賀野市の「五頭連峰」で、29日午前、大人1人と子供の1人の「親子」と見られる遺体が発見されました。
2人は、今月5日に「登山」のために山に入り「行方不明」となっていた「親子」だと見られ、現在警察が「身元の確認」を行っているということ。
警察の発表によると、29日の午前11時20分頃、新潟県阿賀野市五頭連峰の「コクラ沢付近」で、大人と子供が「折り重なるように倒れていた」所を、捜索中のヘリコプターが発見したそうです。
この「コクラ沢」という場所は「どの様な場所」で、登山をする人にとって、「危険性の高い所」だったのでしょうか?
早速調べていきます。
コクラ沢とは?場所の地図は?
五頭連峰の「コクラ沢付近」で発見された遺体は、新潟県北区の会社員「渋谷甲哉さん」と、息子で小学校1年生の「渋谷空さん」親子だと見られています。発見された遺体の身長が「180cm」と「124cm」。
また着ていた「洋服の特徴」などから、残念ながら「渋谷さん親子」である可能性が非常に高いということ。
2人は今月の5日に「登山」のために山に入り「遭難」。
警察などが必死に「捜索」にあたっていました。
「折り重なるように倒れていた」
ということですので、最後の時まで父親は「息子を励まし続けた」のでしょう。
その場面を想像したら胸が苦しくなります。
2人が発見された「コクラ沢」は、阿賀野市の「五頭連峰内」に位置します。
不明の親子か、五頭連山で2人の遺体発見 新潟・阿賀野(朝日新聞)https://t.co/2uajEgu3SS
— 上川瀬名 (@Yokohama_Geo) May 29, 2018
「『コクラ沢』の周辺で倒れている2人を発見」
…コクラ沢とはこの沢だそうです。うちにも同じくらいの子どもがおり他人事に思えない感じもして悲しい。地理院地図に赤描き込み pic.twitter.com/IOz516zf9l
2人は登山中に遭難し「コクラ沢付近」に、歩いて迷い込んでしまったものと思われます。
グーグルマップでは大まかな地図しか無かったので、「Twitterの書き込み」を参考にしてみると、かなりの距離を歩いていた事が分かります。
しかも「山道」。
大人でも結構大変そうです。
小学生の足ではかなりキツかったでしょうね。
また「コクラ沢付近」の状況は、日当たりも悪く、地面も「ヌメヌメ」していて歩くのにも「困難な場所」だったと言います。
もしかしたら、沢の斜面で滑って落ちてしまい、ここまで頑張って歩いてきたけど、遂に力尽きてしまったのでしょうか。
そんな状況を考えると言葉が出てきません。
五頭連峰登山は危険?過去に事故は?
2人は、五頭連峰の「赤安山(標高582メートル)」から入山したと見られ、その後、多数の目撃情報が寄せられた「松平山(標高954メートル)」で「遭難」した可能性が高いと見られています。阿賀野市商工観光課によると、松平山は「勾配が厳しく」、「初心者には不向きな山」だということで、登山口には「健脚向け」と記された看板も設置しているそうです。
また、地元の山岳会によると、8合目付近から上は「残雪」も多く見られ、道に迷ってしまう確率は「非常に高くなっている」ということ。
「五頭連峰」についても、もう少し調べてみました。
五頭連峰は、登山道が整備されている「高尾山」、「筑波山」といった山とは違い、「十分な登山道はない」そうで、斜面で滑って下に落ちてしまったり、道に迷ってしまうと、「中々そこから帰ってくることは難しい」と言われています。
しかも最近では、猪や、鹿、熊といった「野生動物」の出没も多く、これらの動物と出くわしてしまった場合、「襲われてしまう危険性」もあるということ。
当然のことながら「夜は真っ暗」になりますので、移動するのは難しくなるでしょう。
更にこの時期、まだ夜は気温も低くなるので、「低体温症」や「凍傷」にかかることも十分考えられます。
「過去に起こった事故」についても調べてみて、特に大きな事故についての情報は見つからなかったのですが、こういった状況をから考えると、かなり「危険な山」のようです。
少なくても素人の、しかも「小学校低学年」の「子供」に向いている山とは思えませんね。
という訳で今回は「コクラ沢、五頭連峰について」見てきました。
当然ながら登山は、一歩間違えれば「命が危険にさらされること」が十分考えられます。
きちんとした「準備」、そして「情報」を頭に入れてから挑まなければいけないんだなと強く思わされました。
まだ身元は「確認中」だということですが、亡くなった方達のご冥福をお祈りします。