数々のドラマや映画に出演してきた女優の「樹木希林さん」が、今月の「15日」に「都内」の「自宅」で「亡くなっていたこと」が分かりました。
樹木さんと言えば、最近は「映画」での活躍が著しかったですね。
俳優というのは、誰かが欠けてしまった場合、その「穴埋めをする役者」が、必ず出てくるものですが、樹木さんの代わりって、中々想像が尽きません。
それだけ「唯一無二」の「存在感」を見せていた樹木さん。
樹木さんの訃報は「日本映像界」にとっても非常に大きな「損失」です。
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樹木希林が目を失明した原因は網膜剥離?
近年は、自身が「全身がん」に侵されていることを「公表」しながらも、精力的に「映画」への「出演」を続けてきた樹木さん。海外で「映画祭」が開かれれば「現地」まで赴くことも屡々(しばしば)。
その元気そうな姿を見ていると、本当に全身が「がん」に侵されているのか?
と、疑いたくなってしまうほどでした。
しかし、樹木さんが、これほどまでに、仕事に「意欲的」だったのは、今思えば、自分の体は「いつ、どうなってもおかしくない状態」だから「やれる時に、やりたいことをやっておこう」という考えもあったのかもしれません。
そんな樹木さんは「2003年1月」には、突然「網膜剥離」を患い、一時「左目の視力」を失っています。
樹木さんは、この時「61歳」。
「突然」というのが「恐ろしい」ですね。
樹木さんが「視力」を失った時の話も、少し詳しく振り返っていきます。
ある朝、目が覚めた樹木さんは、視界が「真っ白」になっていることに気が付き、すぐに病院へ。
診断の結果は「網膜剥離」でした。
「網膜剥離」とは、眼球の内側にある「網膜」という膜が剥がれ「視力が低下」してしまう病気。
網膜は、目の中に入ってきた光を「刺激」として受け取り、脳への「視神経」へと伝達する組織で、言わば、カメラにおいての「フィルム」の役割を担っています。
通常ですと、網膜が剥がれても「痛み」がある訳ではないため「気付きにくい」そうなんですが、前兆としては「飛蚊症」が現れることも。
また、網膜の中心部である「黄斑部分」まで剥がれてしまった場合に「急激な視力の低下」や、最悪「失明」に至る恐れも出てくるそうです。
樹木さんのケースでは「網膜の下部」が、大きく盛り上がってしまい「網膜が剥がれている状態」でした。
その「原因」については「不明」です。
樹木希林は失明後に視力が戻った?左目は斜視?
「網膜剥離」によって「左目の視力」を失った時。あまりにも「突然」のことに、さすがの樹木さんも「ショック」を隠せなかったそうです。
この頃はまだ「61歳」で、これからの残りの人生「ずっと、このままで過ごさなければ行けないのか」と考えると「絶望感」が樹木さんを襲ったということ。
それでも「これも人生、まぁ、お任せ」と、語っていた樹木さんの姿が印象に残っています。
樹木さんは「網膜剥離」と診断された後、医師からは「(網膜が剥がれた)原因が分からないから、手術をして原因究明しましょう」と提案されますが、これを「拒否」。
手術を拒否した理由もまた、樹木さんらしく「これまで色々なものが見えすぎていた」事と「手術をした所で、100%治ることはない」からというもの。
結果的に「2013年の3月」には、一度「左目」の「視力」を「完全」に失っています。
そう「一度」となっているのは、樹木さんの視力は、その後、少しずつですが「回復」したそうで、2005年には「0,5~0,7程度」は見えると報告。
その詳しい「治療法」についてなどは明かされていませんが、樹木さんは、常々「人間の体が本来持つ自然治癒力」についてを説いていました。
一説には「生活習慣」の「改善」などを行っていたとも言われています。
また、元々、視力を失った事自体が「一時的な」ものだったのでは、とも。
通常「網膜剥離」は、早期に発見が出来れば「95%」の確率で治る病気だそうです。
樹木さんは「手術はしない」という道を選びましたが、やはり「何か異常」を感じたら、すぐに病院に行き「診察を受ける」ということが大事になってきますね。
最後に、樹木さんの「左目」については、こんなキーワードも出てきます。
「おかしい?」
「斜視気味?」
この事に対しては「樹木さん本人」もこの様に語っていたことがあったそうです。
テレビに樹木希林さんが出てて(最近斜視っぽいけどどうしたんだろう)って思った途端、話の途中なのに突然「私、今目が違うの方向向いてるでしょ?見えないほうの目が違う方向いちゃうの」みたいなことをおっしゃって、第六感的なものに震え上がったのと同時に、飾らなくてかっこいい方だなと思った。
— 家辺大輔 (@D_Yabe) May 18, 2018
本人的にも、やはり気づいていたようですね。
ちなみに「斜視」には「先天性」のものと「後天性」のものがあります。
「先天性」の原因は、目を動かす脳の「視神経」の筋肉の異常によるもの、また「高度の遠視」からくるものが殆ど。
「後天性」となると「眼運動神経」の「麻痺」や「甲状腺眼症」「重症筋無力症」、「脳」や「糖尿病」など「全身の病気」に伴うもの、更には「外傷」によるものもあるということ。
樹木さんの左目に関しては、晩年になるほど「斜視傾向」が進んでいたように思います。
そう考えると、やはり「後天性」のもので「全身の病気」から来ていたのかもしれないですね。
という訳で今回は「樹木希林は失明の後に目の視力が戻った?網膜剥離で左目が斜視に?」について見てきました。
最後になりましたが「樹木希林さんのご冥福を心よりお祈り致します」。