今月の「18日」に闘病中だった「がん」の為「41歳」という若さでこの世を去った、総合格闘家の「山本KID徳郁さん」。
間違いなく「格闘技ブーム」を牽引した1人であるKIDさん。
現役時代「小柄」なKIDさんは、いつも自分よりも「体格に勝る相手」に、正々堂々と正面からぶつかって行きましたが、最後は「がん」とも勇敢に戦いました。
本当に「身体能力」の優れた選手で、その動きは、どこか「人間離れ」していましたね。
まだまだ「KIDさんの勇姿」を見たかっただけに、本当に残念でなりません。
山本KID徳郁は何ガン?
先月の「26日」に、突然自身が「がん」を患い「闘病中」であることを明かしたKIDさん。KIDさんは、格闘技の試合で「怪我」をしても、その「負傷の度合い」について、詳細を明かすことは少なかった選手。
そんなKIDさんが「闘病中」であることを公にしたのですから、もしかしたら「公表」した段階で、かなり「がん」は進行していて「厳しい戦い」になっていたのかもしれません。
本当に、最後の最後で「ファンの人達」や「周りの人達」の力を借りたかったのかも。
そう考えると、切ないです。
KIDさんが戦っていた「がん」ですが「胃がん」であったことが分かりました。
そして、最初に「胃がん」が見つかったのは「約2年前」で、その後「抗癌剤治療」なども何度か行っています。
KIDさんは、治療に向かう際、周囲の人たちには「治療してくるよ」とは告げなかったそうです。
更に「東京都内」とかで治療を受けると、どうしても目立ってしまうため、敢えて「地方」まで出向き「治療」を行っていたということ。
この辺りにも、KIDさんの「哲学」がありますね。
病気の「症状」ですが、今年の年明け頃から、かなり「悪化」して行ったそうで、2月くらいになると、最終的な治療の場所として「グアム」選択しています。
「グアム」には「末期がん」の人たちへの治療で、凄く評判のいい「病院」があったからです。
KIDさんは、最終的に、その病院と、グアム内の自宅を行き来する際には「車椅子」での移動になっていました。
ギリギリの所になるまで、KIDさんが闘病を公表しなかったのは、やはり「絶対にもう一度、現役としてリングに戻る」という強い思いがあったからでしょう。
また、KIDさん自身、最後の最後まで「病気は治る」と信じていたのでしょうね。
山本KID徳郁の死因となった病名のがんの種類は胃がん?
KIDさんの命を奪って行った「胃がん」。近年では、「胃がん」による死亡率は「減少」しているそうです。
少しデーターも調べてみました。
※「胃がん」を患い亡くなった人
引用:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
- 1965年:男性10万人中96人/女性10万人中49人
- 2011年:男性10万人中27人/女性10万人中10人
更に、KIDさんの様な「40代」での「罹患率(りかんりつ)」は低く、一般的には「50代」を越えた辺りから、徐々に増えて行きます。
「胃がん」は、女性よりも「男性」の方が掛かりやすい傾向にあり、その割合は「約2倍」。
男性が掛かる「がん」で、最も多いのが「胃がん」なんですね。
ちなみに、女性で見ると「乳がん」「大腸がん」に次ぐ「3番目」に多い「がん」ということ。
死亡率も調べてみると、男性では「肺がん」に次いで「2位」。
女性では「大腸がん」「肺がん」の後に続いています。
一般的に「50代」を越えた頃から増え始め「高齢」になればなるほど、その「発生率」は上がっていくという「胃がん」。
また、更に今後も「高齢化」していくことが考えられています。
その理由は、高齢の人ほど「ピロリ菌」の感染率が高いから。
「ピロリ菌」は、胃がんの「原因」になると言われていて「感染してる、してない」によって、胃がんになるリスクは「約5倍」ほどの違いがあるそうです。
今の「60代以上」の方々は、まだ「衛生環境」が整備されていない時代に「幼少期」を過ごしていたため「ピロリ菌」への感染率が高い(約60%~70%)と考えられています。
逆に「衛生環境」の整備が整った現代では「10代」の「ピロリ菌感染者」は「10%」を切っているということ。
また、近年では「胃がん」が発見されても、そのまま死に至るケースも減っています。
その理由として考えられるのは「胃がん検診」の普及や「内視鏡検査」の進歩。
更に、今から10年ほど前から「一般的」になって来た「再発予防」のための「薬物療法」の影響もあると見られています。
そして、そもそも「胃がん」に掛かる人の割合も「減少傾向」にあるんだとか。
これは「食品保存」の技術が向上したことや「塩分摂取量」が減ったことなどが関係していると考えられています。
進行性の「胃がん」の場合、治療をした後に「再発」してしまう場合は「約1~2年」の間に起こることが多く「5年間」が経過し、再発が無ければ「完治」したと判断されるそうです。
そして近年(2005年~07年)の調べでは「胃がん」の「5年生存率」は、他の「がん」と比べると「高い」傾向にあります。
- 胃がんステージ1:「97,3%」
- 胃がんステージ2:「65,7%」
- 胃がんステージ3:「47,2%」
この事から「胃がん」は、早期に発見が出来れば、治る確率が非常に高くなる「がん」だということが分かります。
ただ「胃がん」にも、様々な「性質」や「特徴」があるため、生存率は「部位」や「悪性度」によっても変わってきます。
例えば「進行した胃がんの形態」である「スキルス胃がん」は、発見された時には、既に「腹膜転移」を起こしている事も多く、手術しても「再発」の可能性が高くなってしまうそうです。
いずれにしても「生活習慣」や、日頃からの「医療機関」でのチェックが、非常に重要になって来そうですね。
KIDさんの場合は、胃がんが発見された時には、まだ「30代」ということになりますので「まさか自分が?」という思いもあったのかもしれません。
という訳で今回は「山本KID徳郁は何ガン?胃がんが死因となった病名のがんの種類?」について見てきました。
最後になりましたが「山本KID徳郁さんのご冥福を心よりお祈り致します」。