2019年3月24日「ノルウェー沖」で発生した、豪華客船「バイキング・スカイ(Viking Sky)」の「エンジントラブル」というニュース。
バイキング・スカイは、3月23日の午後、ノルウェー沿岸から「約2キロ」の沖合で「動力」を失い「漂流」し始めます。
船長が「遭難信号」を発し「悪天候」の中、現地当局は乗客乗員が「船に取り残される」事態を避けるため「ヘリコプター」による「空」からの「救出活動」を開始。
事故当時、バイキング・スカイには「1,373人」の乗客乗員が乗船していましたが、その「約3分の1」にあたる「約460人」をヘリコプターで救出した後、空からの救出活動は「停止」され、その後「自力航行」で、ノルウェーの港に「到着」しています。
地元警察の発表によると、今の段階で「17人」が病院へ搬送され、そのうち「2名」の乗客が「重度の骨折」を負っているということ。
ニュースの映像で「船内のパニック」の様子を見た時、思わず、映画「タイタニック」を思い出してしまいました。
あれは「実際に起った事故」が物語のベースとなっていましたね。
この豪華客船「バイキング・スカイ」とは「どんな船」だったのでしょうか?
【動画】バイキングスカイとはどんな豪華客船?
【動画】バイキング・スカイのエンジントラブル事故の様子は?
まずは「事故当時」の「船内の様子など」を撮影した「動画」を見てみましょう。
かなりの勢いで、海水が「浸水」していますね。
「悪天候」も重なったということですが、波も「かなり高く」船の「揺れ」が凄いです。
バイキング・スカイの「故障したエンジン」ですが、4基の内「3基」が、3月24日に「再稼働」したため「曳航船(えいこうせん)」に引かれ、危険な岩礁を回避しながら「自力航行」で、ノルウェー沖の「モルデ港」へと向かいました。
「豪華客船バイキング・スカイとはどんな船?」
こちらが「バイキング・スカイ」の「公式動画」になります。まさに「豪華客船」という感じ。
船の中の様子は、さながら「高級ホテル」のようです。
就航年(船舶が初めて航路につくこと)は「2017年」と、かなり最近のこと。
乗客の定員は「928名」で、乗務員の数は「465名」。
船の全長は「270メートル」もあり、速度は「20ノット」の「イタリア船籍」の豪華客船になります。
お客の「色々な要望」にも対応出来るような「特別な設計」もされていて、長い船旅には「理想的な船」だと紹介されていました。
ちなみに、昨年に発表されていた「中型豪華客船人気ランキング」では「2位」を獲得しています。
「2018 中型豪華客船人気ランキング」
1位:バイキング・サン(バイキング・クルーズ社)2位:バイキング・スカイ(バイキング・クルーズ社)
3位:バイキング・スター(バイキング・クルーズ社)
4位:バイキング・シー(バイキング・クルーズ社)
5位:クリスタル・セレニティ(クリスタル・クルーズ社)
ランキングを見てみると「バイキング・クルーズ社」が、TOP4を独占。
この事からも、世界的にも「非常に人気の高い」豪華客船であることが分かりますね。
バイキングスカイの事故は現代版タイタニック号沈没?
「タイタニック号の沈没事故とは?」
今回の「バイキング・スカイ」のエンジントラブルのニュースを見て、真っ先に頭に浮かんできたのが、映画「タイタニック」。レオナルド・ディカプリオ主演で、ケイト・ウィンスレットとの悲哀が描かれた「ラブ・ストーリー」ですね。
しかし「タイタニック号の沈没」は、1912年4月14日の夜から、翌4月15日の朝にかけて「実際に起こった船舶事故」でした。
タイタニック号は、イギリスのサウサンプトンから、アメリカのニューヨークへの「処女航海」を予定していた、当時「世界最大の豪華客船」。
ところが、航海から「4日目」である「1912年4月14日の23時40分」に「氷山」に衝突します。
氷山にぶつかった「タイタニック号」は、それから「約2時間40分後」の「1912年4月15日の2時20分」に「沈没」。
この事故により、乗員乗客の内の「1,513名」が亡くなるという、当時の「海難事故」の中では「最大」の「犠牲者」を出してしまいました。
「タイタニック号の悲劇」がキッカケとなり、1914年には「海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)」が作られ、この条約は、今も「海の安全」を守る役割を果たしていると言います。
「バイキングスカイとタイタニック号を比較!」
幸いにも、今回のバイキング・スカイのエンジントラブルで「命を落としてしまった方はいません」。タイタニック号の事故の時とは、時代も全く違いますし、単純に比較出来ませんが「豪華客船」ということ、そして「船内に海水が流れ込む」などの様子が、思わず「タイタニックの悲劇」を彷彿させてしまいました。
豪華客船としての、バイキング・スカイとタイタニックを簡単に「比較」してみました。
まずは「速度」。
タイタニックの最高速度は「24ノット(時速44キロ)」でしたが、バイキング・スカイは「20ノット(時速約37キロ)」。
次に「船の全長」ですが、タイタニックの「269,1メートル」に対し、バイキング・スカイ「270メートル」と、ほぼ同じ長さ。
最後に「乗員乗客」の数。
タイタニックには、事故当時「2,224名」の乗員乗客が乗船していました。
一方、今回のバイキング・スカイですが、乗員乗客の数は「1,373名」。
乗員乗客の人数では、タイタニックの方が「約1,000名」近くも多かったんですね。
という訳で今回は「【動画】バイキングスカイとは?まるで現代版タイタニック号沈没?」について見てきました。
最後までご覧になってくださって、どうもありがとうございます!