2019年4月15日、フランスのパリ中心部に位置する世界的観光名所「ノートルダム寺院」で大規模な「火災」が発生しました。
気になる「火災原因」については、同寺院で行われていた「修復作業」と関連している可能性が高いと見られています。
ノートルダム寺院の「PR担当者」の話によると、今回の火災は、現地時間「15日の午後6時50分頃」に発生し、燃えさかる炎によって、屋根を支えていた「木造構造物」が「破壊」されているということ。
実に「2,000年」近い歴史を誇るノートルダム寺院には、数多くの貴重な「芸術作品」が立ち並んでいます。
地元民や、観光客が見守る中、現在、現地の救急隊員らが「救い出せる全ての芸術作品を救うため」奔走中です。
そこで今回は、ノートルダム大聖堂にある「芸術作品」について調べていきたいと思います。
ノートルダム大聖堂の芸術作品とは?
「世界遺産」にも登録されている、フランスの中心部パリの「シテ島」にある「ノートルダム大聖堂」。歴史的、文化的に見ても非常に重要な「建物」です。
では早速、パリの「ノートルダム大聖堂」にある「数々の芸術作品」について見ていきます!
まずは、その「美しい外観」から。
正面から見ると「2つの塔」が配置されていて「ゴシック建築」の「最高傑作」とも言われていますね。
そして「大聖堂内」へと進むと「正面入口のアーチ」が目に入ってきます。
上を見上げると、実に細かく、細部にまで「繊細な彫刻(ファザードの彫刻)」が。
この聖人の彫刻たち、実は、一つ一つ「異なった個性」を持っていて、それぞれに「ストーリー」があるそうです。
その一つ一つの「由来」や「意味」をじっくりと考えながら見ていくと、またより奥深く感じられますね。
更には「悪魔が一夜で完成させた」という「大きな扉」。
この扉は、作業を命じられた「見習い金具職人」の「ヴィスコルネ」が、自分の力だけでは完成させることが出来ず、行き詰まった末に「悪魔と契約」を交わし、その悪魔が「一夜で完成させた」という伝説があります。
ちなみに、自分の「魂」を代わりに売ってしまった「ヴィスコルネ」は、翌日の朝に「命を落とす」という物語です。
次に「ノートルダム大聖堂」といえば、やはり「ステンドグラス」。
ゴシック建築の代表的な表現手法である「バラ窓」が、聖堂内には「3ヶ所」あります。
とても「神秘的」ですね。
それぞれの窓によってデザインは異なり、多彩なコントラストはまさに「圧巻」の一言。
「ノートルダムの鐘(かね)」は、ディズニー映画にもなったのでご存知の方も多いでしょう。
大聖堂には、鐘が全部で「10ヶ所」に配置されています。
この鐘にも、それぞれに名前が付けられていて、一番大きな鐘が「エマニュエル」。
1685年に造られた「エマニュエル」ですが、重さは何と「13トン以上」もあります。
今でも「復活祭」や「クリスマス」の時には、その「美しい音」が、パリの街中に響き渡るということ。。
大聖堂にある塔の上まで上ると、パリの街を「360度」見渡せる絶景ポイント。
この「2つの塔」を結ぶ「テラス」には「怪獣シメール(ガーゴイル)」が、たくさんいます。
怪獣シメールは「悪霊を追い払う」とされていて、こちらも、それぞれの「表情」や「仕草」に違いが。
ちょっと不気味な姿ですね^^;
ノートルダム大聖堂は実はフランスだけでも8ヶ所にある?
実は「ノートルダム大聖堂」は、フランス国内だけで見ても「8ヶ所」にあります。- 「ノートルダム大聖堂(パリ)」:世界遺産「パリのセーヌ河岸」の一部
- 「ノートルダム大聖堂(ランス)」:歴代フランス王の戴冠式が行われた大聖堂
- 「ノートルダム大聖堂(シャルトル)」:シャルトルの青と呼ばれるステンドグラスが有名
- 「ノートルダム大聖堂(アミアン)」:世界遺産に「アミアン大聖堂」の名で登録
- 「ノートルダム大聖堂(ルーアン)」:シャルトル、アミアンと並ぶ「北フランス三大大聖堂」
- 「ノートルダム大聖堂(ストラスブール)」:「天文時計」で有名な大聖堂
- 「ノートルダム大聖堂(ル・ピュイ)」:世界遺産に「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として登録
- 「ノートルダム・デ・ドン大聖堂(ドンのノートルダム大聖堂)」:世界遺産「アヴィニョン歴史地区」の一部
作家の「ヴィクトル・ユーゴー(レ・ミゼラブルなどの著者)」が、その名を「小説のタイトル」にしたことで、その後、世界中に広がっていきます。
この大聖堂の建築が、最初に着工されたのは「12世紀(1163年)」。
完成までには、それから「約200年」もの歳月を費やしました。
フランス革命が起こった「18世紀」には、一度「廃墟」寸前に。
19世紀に入ると、その「修復工事」が行われ、現在に至るのですが、何と、20世紀になってから「地下に駐車場」を作ろうとしたら「地下遺跡」が発見され、そこには「紀元前1世紀」に築かれた「古代ローマの暮らし」が眠っていました。
本当に、とんでもない「歴史の詰まった建物」ですね。
パリのノートルダム大聖堂は、フランスの歴史そのものと言っても過言ではなく「ゴシック建築最高峰」の建造物。
今回の火災による被害がどこまで出ているのかが、非常に気にかかる所です。
というわけで今回は「ノートルダム大聖堂の芸術作品とは?実はフランスだけでも8ヶ所に?」について見てきました。
最後までご覧になってくださって、どうもありがとうございます!