今シーズンからアメリカのメジャーリーグで活躍しているシアトル・マリナーズ所属の「菊池雄星投手」に「松ヤニ使用疑惑」が浮上しています。
2019年5月8日(現地時間)のヤンキース戦に先発した菊池雄星投手。
「7回2/3」を投げて「被安打3」「自責点1」という見事なピッチングを披露しましたが、その登板時に被っていた帽子のツバの裏に「松ヤニらしきもの」が塗られていた写真が拡散されました。
「松ヤニ」を使用して野球のボールを扱った場合には「滑り止め」の効果があるため、アメリカ、そして日本でも使用は「禁止」されています。
過去(2014年)には、同じく「松ヤニ」を使ったとして、当時ヤンキースに所属していた「マイケル・ピネダ投手」が「10日間」の「出場停止処分」を受けた事例もあり、今後、菊池雄星投手にも「何らかの処分」が下される事はあるのでしょうか?
菊池雄星が松ヤニを使用すると効果は?
Every pitcher uses pine tar but Yusei Kikuchi could not be more obvious about it pic.twitter.com/b6IBNvmEAv
— 12up (@12upSport) May 9, 2019
まずは問題となっている「画像」です。
写真を見ると、確かに菊池雄星投手の帽子のツバの裏には「薄茶色」の汚れがビッシリと付着しています。
これでは「松ヤニ使用疑惑」が持ち上がっても不思議ではありません。
そもそも、投手が「松ヤニ」を使ってピッチングを行った際には「どの様な効果」があるのかも調べてみました。
- 滑り止め効果
- 指によく引っ掛かるようになるため「変化球のキレやコントロール」が増す
松ヤニを使用していた場合は、特に「変化球」である「スライダー」に影響が出ていたことになります。
ちなみに「ロージンバッグ(マウンドに置いてある白い物)」の原料となっているものも「松ヤニ」です。
ルール上、ロージンバッグを指につけて、その粉が多少ボールに付くのは「OK」で、直接ボールやグローブに粉を振り付けるのは「OUT(反則)」となるようです。
ただ、メジャーリーグでは「暗黙の了解」で、ほとんどの投手が「松ヤニ」を使用していて、対戦する打者も、そのことに対しては、あまり気に留めていないんだとか。
メジャーリーグで使用されているボールは「滑りやすい」ことでも有名です。
そのため、投球の際に投手の手が滑った場合、ボールがすっぽ抜けて「暴投」となり「頭部」への「死球」となってしまうケースも考えらます。
打者からすれば、その様な「危険性」を少しでも下げることが出来るのならば「松ヤニ」を使ってもらっても構わないと考えているということかもしれません。
それにしても、菊池雄星投手の人の良い所というか何というか…「松ヤニ」を塗るにしても、もう少し見えない場所とか、工夫しようとかは思わなかったのでしょうかね^^;
ダルビッシュ有も松ヤニを使っていた?
最初に触れた「2014年」の「マイケル・ピネダ投手」の一件があった時、日本人メジャーリーガーの1人である「田中将大投手」が、こんんなコメントを残していました。「(日本の)ピッチャー全員を知っているわけではないが、マウンドに上がる時、ほとんどのピッチャーは何かを持ち込むことはありません。あと、日本のボールは小さいので、(メジャーのボールよりも)グリップできるというのもあります。日本は気候的に湿度が高い。空気中に水分が多いので、ピッチャーには(松ヤニは)必要ありません」
日本のプロ野球では「気候」であったり、使われている「ボールの質の違い」から、投手が松ヤニを使用する「必要性が無い」ということ。
つまり、日本人の投手たちには「松ヤニ」を使用し投球するという概念が「元々は無いよう」です。
しかし、今回、菊池雄星投手に「松ヤニ使用疑惑」が浮上すると、過去には、ダルビッシュ有投手も「松ヤニ」を使っていたのではないかという声も聞かれました。
その理由としては、やはり、ダルビッシュ有投手も、メジャーリーグの「公式球の扱い」に苦しんでいたからというもの。
そこで、ダルビッシュ有投手がメジャーリーグに移籍する前と後で、与えた「四死球」の数に注目してみました。
すると、アメリカに渡ってから、その数は「圧倒的」に増えています。
確かに、日本に居た頃には、そんなに「コントロールが悪い投手」というイメージは無かったです。
逆に考えれば、ダルビッシュ有投手は、メジャーリーグでも「松ヤニ」を使わなかったため「ボールの扱いに苦しんでいる」のではと思いました。
いずれにしても、ルール上では「違反」だけど「暗黙の了解」で認められているという点も、良く分からない所ですね。
というわけで今回は「菊池雄星が松ヤニを使用すると効果は?ダルビッシュ有も使ってた?」について見てきました。
最後までご覧になってくださって、どうもありがとうございます!