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2016年も、もう少しで終わりを迎えるとともに、年内での解散を発表している、国民的アイドルグループのSMAPも、静かに結成から28年の歴史の幕を閉じようとしています。NHKのトップが、最後まで交渉すると言っていてて、ひょっとしたら最後のステージになるのでは?と思われていた大晦日の紅白歌合戦にも正式に出場辞退の申し入れがあったようで、となると、12月26日に放送される、SMAP唯一の全員が揃うレギュラー番組フジテレビ系の「SMAP×SMAP」の最終回が最後のグループ活動となります。
ただこちらも、既に収録は済んでおり、「世界に一つだけの花」を歌ったという情報がありますが、それ以外は過去の総集編となるようで、メンバーの生出演や、コメント撮り等は難しいという状況のようです。
そうすると、現在CDデビュー25周年記念ベストアルバムは発売中であるものの、SMAPの活動は実質、もう既に終わっているという事になりますね。
そこで今回はこのSMAP解散について調べていこうと思います。
「SMAP解散」に関する酒井政利の毎日新聞に掲載された記事の内容とは?
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あまりにも寂しく、静かな幕切れとなってしまった、国民的アイドルグループSMAPの解散について、SMAPの元マネジャーで今回の解散劇のキーマンともなった、元マネジャーの飯島さんを、元々ジャニーズ事務所に紹介した人物だという酒井政利さん(音楽プロデューサー)が、SMAP解散について、インタビューに答えています。ジャニーズ事務所と、元マネジャーの飯島さん、双方の事を知る人のインタビューだけに興味がありますね。
それでは見ていきましょう。
論点 SMAPがのこしたもの
人気グループ・SMAPが年内で解散する。25年にわたり老若男女に愛され続けたアイドルの解散は、芸能ニュースの枠を超えて社会現象となり、米紙ニューヨーク・タイムズはザ・ビートルズ解散になぞらえた。解散の理由を語らぬまま、静かに舞台を降りようとしているSMAP。彼らは平成ニッポンに何を残したのか。
成功の陰にスタッフワーク 酒井政利・酒井プロデュースオフィス社長
ジャニーズ事務所黎明(れいめい)期のグループ、フォーリーブスは、私が入社したCBS・ソニーレコードの国内契約第1号アーティスト。私と同事務所とはその頃からの付き合いだ。今年1月に退社したSMAPの元女性マネジャーも私が推薦し、同事務所に採用された。大学を卒業したばかりだった彼女は、たまたまSMAPのデビューに関わり、自分で希望してマネジャーになった。最初は売れずに苦労したが、彼女はSMAPととことんやっていこうと決意したのだろう。バラエティー番組など、新たな活躍の場を開拓し、彼らの成長に精魂を込めた。彼女あってのSMAPだったと私は思う。
大スターになるには三つの条件が必須だと考えている。一つはアーティスト自身が持つ「素材」。次にマネジャーやプロデューサーらの「スタッフワーク」。最後は「世の流れ」。この三つがそろえば、スターへの階段を上り始める。
素材でいえば、SMAPに特別個性的な人はいない。1人が抜きんでると、そこが花になり、他のメンバーは枝になってしまう。SMAPはそれぞれの足りないところを互いに補いあっている。
元マネジャーはメンバーを巧みにまとめあげ、その絶妙なバランスを完成させた。心理学で「自己一致」と呼ばれるが、自分がこうありたいという「願望」と、あるがままの「現実」の己は100%重なることなんてありえない。少しでも重なると、その人は仕事が面白くなるのだが、スターになりたいという人は「願望」が強く、なかなか重ならない。スタッフワークの難しさはそこにある。1人でも大変なのに、グループとなるとなおさらだ。そうした難解な作業を彼女は成功させていた。
さらにSMAPは時宜を得て、お茶の間に勇気を送る存在に育った。「素材」「スタッフワーク」「世の流れ」の三位一体が完成し、SMAPは実に立体感のあるスターになった。
グループを続ける大変さは、私もよく知っている。CDデビューから25年。こんなに長く続くグループは珍しい。それがメンバーの意見の不一致などではなく、第三者に壊されたというのが非常に惜しい。同事務所のメリー喜多川副社長が週刊誌のインタビューで元マネジャーを非難したのは大変な失言、暴言だった。
間もなく元マネジャーは退社し、スタッフワークが崩壊。SMAPは壊れてしまった。ザ・ビートルズも初期のマネジャー、ブライアン・エプスタインさんの死後、ダメになった。よく似ている。
SMAPはメンバーにとっては故郷のような存在。番組の司会をやったり、ドラマに主演したり、絵を描いたりとそれぞれ活動しながら、時々集まってSMAPとして活動する。個々の活動をさらに充実させる、そういう一番難しい変化の時期に、生木を裂くように、故郷をダムに沈めてしまった。
同事務所は郷ひろみ、田原俊彦と、これまで看板タレントをピーク時にトラブルで失ってきた。その意味でも今回の騒動は本当に醜い。あまりにお粗末で愚劣な対応だった。
引用元:毎日新聞
中々、赤裸々に語っていますね、特に胸にに響いたのが「第三者に壊された」という表現。
この表現を見て、あの1月の解散騒動の時に行った「SMAP×SMAP」での生謝罪会見を思い出すと、胸が苦しくなるものがあります。
まとめ
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あの生謝罪会見から、解散発表に至り、そして現在までの約1年間、SMAPのメンバー達が、浴びせられた、好奇の目による週刊誌などの報道合戦はヒドいものばかりでしたね。いくら情報を見ないようにしていても、きっとSMAPのメンバー達の耳にも入っているでしょう。しかし彼らは一切その事に対する弁明も、解散の理由についても言及してきませんでしたし、これからもしないでしょう。
まさに、何も言えないSMAPのメンバーに対してサンドバック状態でした。
解散の理由についてSMAPのメンバーが語れないのは、きっと誰が聞いても満足する答えなんて、そこにはないのでしょうし、誰かの何かのせいにするのであれば、それによって傷ついてしまう人が必ず出てくるためではないでしょうか。
お互い考えの違いはあるでしょうが、人生のほとんどを共に過ごしてきたメンバーの事を、悪く言うというのはないでしょうし、(そもそもメンバー同士が直接揉めている訳ではないと思いますが)事務所の事について語れば、彼らには、同じような時期にジャニーズJr.としてデビューを目指した仲間や、彼らに憧れて、今現在も頑張っている後輩がたくさんいるので、そういう仲間達を結果的には傷つけてしまいます。
そして、あの東日本大震災の時も、熊本大地震の時も、SMAPは自分達の直接のファンではない人達に対しても、積極的に自分達に出来る事を率先して行ってきました。
そんな彼らが、自分たちをずっと応援してきてくれたファンの事を、どうでもいいと思っているハズもなく、「サヨナラ」も何も言えないまま、去っていくことに何も感じていない訳がありません。
SMAPのコンサートに行ったりした事はありませんが、そんな私でも、今年1年間の彼らを見ていると「黙って、耐えながら戦う、男の美学」みたいなものを見た気がして、そんな彼らの気持ちを考えると、心情的には辛くなりますし応援したくなりました。
一言でいうと本当に残念ですね。
ただ、それぞれにこれからも芸能活動は続けていくという事なので、「お疲れさまでした。」と、「これから自分のペースでいけるといいですね。」と言いたいですね。
ただ、毎日新聞の記事にもありましたが、SMAP以外にも数多くの人気グループを抱えていて、日本の女の子や女性を楽しませる事を目的としているアイドル事務所としては、私情のもつれからの、あの「生謝罪会見」そして「解散発表」までの流れは、何もかもがお粗末だったな、という印象は拭えません。
追記:「SMAP×SMAP」最終回を見ての考察も更新しましたので、宜しかったらこちらも併せてご覧になってみて下さい。「SMAPラストステージ」