出典:http://natgeo.nikkeibp.co.jp
今回は世界的遺産である「ツタンカーメンの黄金のマスクや墓」について調べていきます!研究者や、学者だけではなく世界中のミステリー好きをも虜にしてしまう謎多き「黄金のマスク」。
イギリスのカーナヴォン卿とその支援を受けた考古学者ハワード・カーター氏によって、1922年11月4日に発見された「ツタンカーメンの墓」。
ツタンカーメンは古代エジプト第18王朝のファラオ(紀元前1333年頃~1324年頃)です。
それでは、早速見ていきましょう!
ツタンカーメンの黄金のマスクの値段は?
眩しくてきっと直視することは出来ないであろう「ツタンカーメンの黄金のマスク」。いきなり下世話な話で申し訳ないのですが、まず気になるのはその「お値段」。という事で、これまでにも様々な研究者や、コメンテーター等がその「お値段」についてコメントを出しています。
その額ざっと200兆円~1000兆円!
額の大きさにもビックリなんですが、その差額にもビックリですねw
基本的に売るものではないということなのでしょうが、誰も正確な値段は付けれないという所でしょうか。
次にあの黄金のマスクは一体、何で出来ているのか?
今から約10年くらい前にX線で分析した結果、マスクの地金は23金で出来ていて、表面は18金から21金の金に銀を混ぜたものが薄く塗られていたといいます。
これは、金以上の輝きを保つ方法として、金の赤みを抑えるために銀を混ぜたという事です。
エジプト神話に登場するラー(太陽神)の体は金で出来ているとされています。
そしてその息子達となるファラオもまた、寿命が尽きるとその体は金に変わるとされ、ファラオ達の死後の旅達の際には、その体を金で覆い尽くすということがなされてきました。
決して錆びることのない金は、常に輝きを続ける太陽と同じように永遠の象徴として、つまりファラオ達もまた永遠に生き続ける事を願われていたという事ですね。
そんな古代エジプト人達の想いや、色々な工夫のつまった「ツタンカーメンの黄金のマスク」の値段を気にするなんて、はしたない事をしてしまいました、反省。
ツタンカーメンの呪いや謎の死因の最新情報とは?
後に20世紀最大の発見とも言われることとなる「ツタンカーメンの墓」の入り口の発見。しかし、この素晴らしい発見とともに、この発見に関わった人達や、周りの人の間で、謎の怪死事件が多発することになります。
これがかの有名な「ツタンカーメンの呪い」です。
このような、いわゆる「呪い」の噂が流布してしまったことの要因としては以下のような事が上げられます。
①情報が少なすぎた
カーナーヴォン卿とハワード・カーターは、イギリスの新聞大手「ロンドン・タイムズ」誌と独占契約を結んでいて、他の新聞には(たとえ地元エジプトの新聞社であっても)情報を流しませんでした。世界中の新聞各社は、タイムズに何かしらの契約料を支払って情報を買っていたということですね。呪いについて書きたてた各国新聞社は詳細な情報を持ってなく、しかも何か情報のおこぼれはないかと、いつも発掘の動向に眼を光らせていました。カーナーヴォン卿の突然の死は彼らにとって紙面を飾る最高のニュースで、しかも情報が少ないとあっては、空想で埋めつつも、センセーショナルにデッチあげを書き立てるしか無かったのだとも考えられています。
②エジプトに関する興味と無知
ヒエログリフ(古代エジプトで使われた3種のエジプト文字のうちの1つ)が解読されたのは19世紀前半。そして20世紀初頭の、ツタンカーメン王墓発掘に至るまでの時期は、イギリスなど列強国のリッチマン達が、宝探し感覚でエジプトの各所を掘り返していた時代でもあります。
当時、金持ち達によって海外に持ち出された、数々の美術品などが博物館に並び、興味を集めていた時代です。世間のエジプトに対する興味は高かったものの、今のように簡単に読める一般向けのエジプト本がたくさんあったわけではありません。一般人は、興味はあるが無知でした。
エジプトに対しては、何かエキゾチックで神秘的な異国、という印象しか持っていなかったとも考えられますね。
そのイメージの中で、ファラオの呪いという妄想が膨んでいき、また興味の対象になってしまったのではないかという説。
③有名人の煽動
シャーロック・ホームズのシリーズで知られる作家、コナン・ドイル氏は、自分の小説の中のヒーローと裏腹に、理性のネジが2,3本抜けているオカルティストとしても知られていました。たとえば、明らかに紙に書いた絵である妖精の写真を見て、これは本物の妖精だと断言するくらい、目の前の出来事に対する判断力がなかったといいます。しかし、コナン・ドイル氏が「フォラオの呪いはある!」と断言してしまえば、一般人の多くの人はまず信じてしまう。
つまり、影響力のある有名人の言葉に大衆が煽られる形となり、このような噂が広まっていってしまったんではないか?という説。
ツタンカーメンの謎の死因とは?
まだまだ謎の多い「ツタンカーメンの墓」ですが、ツタンカーメンの死因についても近年新説が出てきています。それはツタンカーメンが、戦いのさなかに戦車から落ちてしまい、その衝撃で全身13箇所を骨折する重症を負い、さらにこの時頬に深いキズが出来てしまった可能性があるということです。
この大怪我が原因で感染症等により、衰弱していったツタンカーメンはマラリアを発症し、死に至った可能性が高いという事です。
という訳で、現在のツタンカーメンの死因についての説では「骨折とそれによるマラリア発症」というものが、有力となっているようですね。