アメリカ軍が、海軍「打撃群」を朝鮮半島へと派遣したというニュースが流れ、緊張感が高まっています。
これは北朝鮮による核開発の懸念が、日に日に強まっている事が原因とされています。
現在、西大西洋へと向かっている打撃群について、米太平洋司令本部は朝鮮半島周辺で、何かが起こった時に、即時に対応出来るという態勢を維持するための「予防的措置」だと説明しています。
報道で流れている映像を見て、ビックリした方も多いのではないでしょうか。
本当に切羽詰まっているというか、ギリギリの所まで「北朝鮮の核問題」は、来ているんだなと感じさせます。
そんな報道の中で、名前の出てきた「原子力空母カール・ビンソン」とは、どのような空母なのか、気になるので調べてみました。
カールビンソン空母打撃群の実力を動画で簡単に!
原子力空母カール・ビンソンを中心とする打撃群(空母や駆逐艦などが含まれる)を、米軍が朝鮮半島へ派遣したという報道が流れ、更に、ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮の核の脅威に対し、単独でもいかなる行動も取る準備があると宣言しています。
一気に緊張感が高まった「朝鮮半島」。
今回派遣されている打撃群は、ニミッツ級空母カール・ビンソン、誘導ミサイル駆逐艦2隻、誘導ミサイル巡洋艦が含まれている事も分かっています。
「空母カール・ビンソン」とは一体?
いわゆる「ミリタリーオタク」でもないのですが、「どんな空母」なのか位は知っておきたいなと思い調べていきました。
なるべく分かりやすくまとめていきたいと思います。
「原子力空母カール・ビンソン」名前の由来
原子力空母カール・ビンソンは、アメリカ海軍の発展に力を尽くした議員の名前が、そのまま付けられています。アメリカ海軍の原子力空母で、1982年に就役。
これまで様々な場所での任務についてきた空母、カール・ビンソン。
その活動期間は、実に「四半世紀以上」になるといいます。
「原子力空母カール・ビンソン」エピソード
「ネプチューン・スピア作戦」という名前を覚えているでしょうか?アメリカの同時多発テロ「9,11」の首謀者として有名なアルカイダの指導者「ウサマ・ビンラディン」の抹殺を目的とした作戦です。
この時、アラビア海に停泊していた「空母カール・ビンソン」から、殺害された「ウサマ・ビンラディン」の遺体を水葬したということが知られています。
「原子力空母カール・ビンソン」実力
基本的に空母は単独では行動しません。その為「空母打撃群」と呼ばれる複数の護衛艦(ミサイル巡洋艦・ミサイル駆逐艦など)、補給艦、潜水艦などで編成され、作戦や任務に就きます。
その実力は、ヨーロッパの小国家を凌ぐレベルだと言われ、空母には数十機に及ぶヘリコプターや戦闘機が搭載されています。
この空母打撃群は、現在世界でもトップクラスの戦力を誇ると言われていて、「カール・ビンソン空母打撃群」が展開して来るという事は、北朝鮮に対しかなりの「プレッシャー」を与えることになります。
つまり北朝鮮に対し、ミサイル開発や、核実験や開発などの「アメリカや同盟国に対する挑発行為」とも取れる動きがあった場合には、即座に対応措置(戦闘も含む)を取るぞ、という警告ですね。
カールビンソン空母打撃群の戦力内容を調査!
ここからは「カール・ビンソン空母打撃群」の戦力内容を調べていきます。
艦載機は「F/A-18」などの、空中戦と地上への爆撃をバランス良くこなす「戦闘攻撃機」がメインのようです。
動く航空基地のようなものなので、空母自体には「戦闘能力」はそんなにありません。
しかし、カール・ビンソンの取り巻きのイージス艦や原子力潜水艦、哨戒機などによる「索敵・防空能力」は数百キロにも及びます。
このため、相手国の航空機やミサイルに対し「鉄壁の防御網」を誇ることになります。
「攻守」において世界最高クラスという事ですね。
つまり今回の、北朝鮮の立場から見れば、「カール・ビンソン空母打撃群」が派遣されたということは、攻撃を仕掛けようとしても「鉄壁の防御網」の前に何も出来ず、また一瞬で自国の防空能力を無力化され、次から次へと航空機が飛んできて、本土に「ミサイル」の着弾を許してしまうという、状況に。
「これ以上怒らすなよ。」というアメリカの圧力でしょう。
このような「空母」を何隻も保有している、アメリカの軍事力というのも、やはり怖ろしいですね。
トランプ大統領は、アメリカに危害が及ぶ(脅威となるもの)可能性があるもの、事を決して容認しないでしょう。
この「カール・ビンソン空母打撃群」の派遣は、アメリカの、そしてトランプ大統領の本気を見た気がします。