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警視庁公安部は7日、1971年に起こった「渋谷暴動事件」の実行犯として、全国指名手配されていた、中核派活動家の大坂正明容疑者を、殺人の容疑などで再逮捕しています。また、同日中に大坂容疑者を、大阪から警視庁本部へと移送。
公安部は捜査本部を設置して、事件の裏付けや、これまで、46年にも及ぶ「逃亡生活」についてなど、事件の全容解明を目指しています。
中核派のアジトの場所は東京の立川市や北区にも?
学生時代から中核派の活動に参加していた大坂容疑者。「渋谷暴動事件」を起こした後、実に46年間もの長い間、逃亡生活を送っていました。
その足取りは、1973年に仲間の活動家と接触したのを最後に途絶えていて、警視庁公安部は、中核派が組織的にかくまっていると見ていました。
しかし、中核派の関係先を何度も捜索するものの、大坂容疑者の姿や、手がかりとなるような証拠は出てこず、これまで生死すら不明という状態。
そんな中、捜査に転機が訪れたのが、2012年。
東京都の立川市にある中核派のアジトを捜索し、資料に記された暗号を解読したところ、群馬県内の病院で、大坂容疑者を受診させる計画があることが判明します。
結局、大坂容疑者は病院に姿を現すことはありませんでしたが、少なくとも「生きている」ことは確認出来たわけですね。
「渋谷暴動事件」に関しては、時効が適用されない為に、生きてさえいれば、容疑者として逮捕することが出来ます。
更に、押収した資料を分析していくと、東京都の北区のアジトに、2007~2008年の間、大坂容疑者が住んでいた可能性が高いことも、分かります。
2016年の1月、この北区のアジトを、公安部は捜索しています。
その際、室内に居たのが、今年の5月に大坂容疑者とともに、別件で逮捕された鈴木哲也容疑者です。
アジトの捜索により、この鈴木容疑者こそが、大坂容疑者の盗難指南役だと判断し、再び大坂容疑者に接触を図るとみて、全国に顔写真を提供していました。
この事が、今回の逮捕劇に繋がっています。
ちなみに、北区のアジトは、賃貸マンションで、中核派でテロやゲリラなど、非公然活動を企む「革命軍」の拠点と見られています。
中核派のアジトの場所は広島は安佐南区?
今回、一連の逮捕劇を振り返ってみると、まず大阪府警が、広島市安佐南区東原にある「アジト」と見られるマンションを、「中核派の関係先」として捜索します。この時、室内に居た鈴木容疑者を、有印私文書偽造などの疑いで逮捕。
更には、別の男を公務執行妨害の疑いで逮捕しています。
この男が、後に大坂容疑者だと分かった訳ですね。
広島市安佐南区東原にある「中核派のアジト」は、JR広島駅から、約5キロほど北の住宅街に位置している、5階建ての賃貸マンションの3階の角部屋。
このマンションの管理会社によると、部屋を借りていたのは、広島県以外の中国地方に住む、60代の男性だったと言います。
男性は、近くの親類の家を尋ねる時の宿泊用に使うためだと言い、この部屋を借りていました。
マンションの画像も見つけましたので、貼っておきます。
「中核派のアジトのマンション」
「中核派のアジトのマンション」
「中核派のアジトの周辺地図」
また、マンションには全部で25部屋あり、全ての部屋が「2LDK」という造りで、広さは約50平方メートル、家賃は7万円だということも分かっています。
「指名手配」の写真の時の顔と、今回逮捕された時の大坂容疑者の顔を見ると、まるっきり別人ですので、すれ違ったとしても気が付かなそうです。
以外と近い所に、全国指名手配犯が居たということを後で知って、驚いた人もいるのでしょうね。