出典:http://www.officiallyjd.com
懸命な闘病生活の末、今月22日に命を落とした小林麻央さん。その苦しい闘病生活を赤裸々に綴ったブログでは、ある後悔の念についても書かれていました。
それは、左乳房に腫瘤が見つかってから、乳がんと診断されるまでのこと。
そして、乳がんだと分かってからの治療法についてなど。
今回は、この辺りについて見ていきます。
小林麻央の最初の病院に誤診やミスは?
麻央さんの体に異変が起こったのは、2014年2月、夫である市川海老蔵さんと一緒に受けた「人間ドック」。これがキッカケで、左乳房に腫瘤が見つかります。
腫瘤とは、細胞レベルでの異常も含めた、体の中にできた「塊すべて」を指します。
しかし、再検査の結果「がんを疑うようなものではない」と診断され、麻央さんは医師に対して「生検はしなくても大丈夫でしょうか?」と、確認しますが、医師は「必要ないでしょう」との見解を示しました。
結果として、この時には「乳がん」になっていたので、麻央さんは、再検査、セカンドオピニオンを行わったことを、後悔する言葉をブログに残しています。
「あのとき、もうひとつ病院に行けばよかった。あのとき、信じなければよかった あのとき、、、あのとき、、、」
引用元:小林麻央 ブログ「KOKORO.」
常に前向きに病気に立ち向かう言葉を残していた、麻央さんのブログの中にあって、強い後悔の気持ちを表していて、印象に残りました。
当時、麻央さんは勸玄くんを、母乳で育てています。
一般的に、乳がんの診断が難しいと言われている「授乳期間中」だったということも、原因と見られています。
麻央さん自体も、何かしらの疑問を抱いていた診断結果だったので、そこで納得せず、トコトン医師と会話をしたり、他の病院に診てもらうなどの、対応を取らなかったことを、本当に悔やんでいるのでしょう。
小林麻央は初期治療を拒否する失敗を?
人間ドックを受けたのが、2014年2月。その年の、10月には、麻央さん自身が「左乳房のシコリ」に気が付きます。
その時は、痛みを和らげる処置などを施したということですが、本格的な治療には至りませんでした。
そして、その2年後の2016年10月、麻央さんの「がん」は、「ステージ4」にまで進行していることが分かります。
麻央さんの治療法については、様々な意見が出てきています。
その中でも、よく言われているのが、麻央さんの母親も、乳がんを経験しているために、もっと最初の段階で「家族性のがん」を疑い、精密検査をしておけば、ということ。
麻央さんは、ブログの中で、治療の過程で遺伝子検査を受けたが「陰性だった」と報告しています。
しかし、「検査で調べる関連遺伝子以外にも、多くの未解明の遺伝子が残されているといい、現行の遺伝子検査で陰性と出ても、遺伝子の可能性が、完全に否定されたものではない」と言います。
また、遺伝性も含めた、家族性の乳がんの割合は、全体の「5~10%程度」だと言いますが、それでも、麻央さんのように30代で発症するケースでは、まず「遺伝性」を疑った方がいいとも。(乳がんは40代以降に多発しています。)
今の時代、乳がんは、決して不治の病ではありませんが、麻央さんの場合は、早期発見のチャンスを逃してしまったために、この様な結果となってしまいました。
また、乳がんが発覚してからも、いくつかの治療法を試しますが、全て後手後手に回ってしまったとも言われています。
そうこうしている間に、あっという間に「手術」が出来ない段階にまで、がんは進行。
麻央さん側の誤算は、「診断と治療の遅れ」と「進行の速さ」にあるのでしょう。
昨年、会見で麻央さんの病状について語った、海老蔵さんも、そのスピードについて触れていましたね。
「まとめ」
2016年10月の時点では、「ステージ4」に達していた、麻央さんのがん。その治療の過程で、外科的な手術に踏み切る可能性は考えられなかったのか?
というと、最初に「切らない」と決めたのは、麻央さんや、海老蔵さん、家族で話し合ってのことだったとも言われています。
乳がんだと発覚した段階では、摘出手術も可能で、医師からは「手術」「抗がん剤治療」を勧められます。
しかし、切らずに温存する治療法もあり、色々調べていく内に、「切らずに治るなら」その方が、良いのではないか、と判断するようになったのではないでしょうか。
年齢的なこともありますし、やはり出来るだけ「乳房を切りたくない」という思いも、勿論あったのでしょう。
これは「乳がん」における、1つ大きな問題ですね。
医療には正解がないと言いますが、手術すれば100%治る、切らなくても抗がん剤で助かる、とは断言出来ないところに、決断を迷わせてしまった可能性も。
更に、医学の進歩により、より沢山の「治療法」「選択肢」がある中で、迷ってしまったのかもしれませんね。
そして、麻央さんの場合では、本当は、そんなに悩んでいられる時間はない位に「がん細胞の進行のスピード」が速かったことが、やはり大きな誤算だったのでしょう。