8月15日、「祖国解放記念日」を祝う北朝鮮の平壌で、日本の国会議事堂にあたる「万寿台議事堂」にて、演説していたのは、何と、朝鮮労働党の幹部ではなく、日本の元代議士「日森文尋氏」(元社民党国対委員長)でした。
その演説内容がコチラ。
「朝鮮人民は、金正恩委員長の卓越した指導によって一心団結し、核武力建設を発展させ、米国を対話の舞台に引きずり出す決定的な力を保持されたことに敬意を表します。また、ICBM『火星14型』の試射を成功させたことは、この力を益々確固たるものにしました…」
北朝鮮の「核武装」を認めるどころか、完全に敬意を示しています。
その後、記念式典を終え、日本に帰国した日森氏は、記者から、「8月29日に北海道の上を飛び越えた、北朝鮮のミサイルについての脅威」について質問されると、こう答えています。
「朝鮮は日本を攻撃するとは言っていない。そもそも朝鮮は、過去2000年の歴史で、小石一つ日本へ投げたことはない。日本は何度も侵略したにもかかわらずだ」
凄いっす…。
この人が、日本の代議士だったなんて…。
更に、もう一人、「白頭山偉人称賛国際祭典」に参加していた、日本の元代議士の方がいました。
その人物が、平岡秀夫氏です。
平岡秀夫と北朝鮮の関係は法務大臣から?
まず、「白頭山偉人称賛国際祭典」とは、北朝鮮の平壌で「13日」から開催されている祭典です。その中で「15日」には、「2017年白頭偉人称賛大会」が行われています。
「白頭偉人称賛大会」は、2015年の10月に、「金日成主席の生誕105年」、「金正日総書記の生誕75年」にあたる、「2017年に開催する」という発表がされていました。
その狙いは、簡単に言うと、故金日成氏・故金正日氏を称えると同時に、金正恩氏の権威を高めようというもの。
「金正恩、万歳!」ってことですね。
この祭典に参加していたのが、冒頭の日森氏と、野田佳彦民主党政権時代に、法務大臣の職に就いていた「平岡秀夫氏」。
そもそも、外務省は、日本国民の北朝鮮への「渡航自粛勧告」を出しています。
勿論、元法務大臣である、平岡氏に、そのことについての質問も飛んでいますが、それに対する答えがコチラ。
「北朝鮮の要人から、『(渡航の制限が厳しい)日本と違ってわが国は、元法務大臣でも入国を制限していませんよ』と言われたくらいです」
こちらも、凄いっす…。
少し前までは、日本で法務大臣という重責を担い、物凄い権力を持っていたということを考えると、ちょっと怖いです。
そう言えば、平岡氏は「法務大臣」を務めていた頃、韓国による竹島の「不法占拠」についての追求が国会であった時、頑なに「不法占拠という言葉を口にしなかった」ということもありましたね。
因みに、外務省のホームページにはこの様な記載がありました。
韓国による竹島の占拠は、国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠であり、韓国がこのような不法占拠に基づいて竹島に対して行ういかなる措置も法的な正当性を有するものではありません
引用元:外務省ホームページ
う~ん、やっぱり色々と凄いっす…。
平岡秀夫は帰化?現在のプロフィールは銀座で弁護士?
それでは、ここからは、平岡氏のプロフィールを見ていき、現在の活動なども調べていきます!平岡市は、山口県岩国市の生まれ。
山口県立岩国高等学校を卒業後は、東京大学法学部へと進学。
東大在学中の「1975年10月」には、司法試験に合格しています。
東大卒業後は、「大蔵省」に入省。
スーパーエリート街道ですね。
政治家として、初当選を果たしたのは、2000年、第42回衆議院議員総選挙に、民主党の公認で出馬(山口2区)した時です。
その後、衆議院議員を「5期」勤め上げ、内閣法制局参事官、内閣府副大臣(菅直人内閣時代)、総務副大臣(菅第1次改造内閣・菅第2次改造内閣)、第88代法務大臣、民主党総務委員長などを歴任してきました。
尚、政治家としての活動には、2015年に一区切りをつけ、それ以降は、東京で弁護士として活動しているということ。
因みに、平岡氏が勤務している弁護士事務所がコチラです。
「銀座総合法律事務所」
最後に、「平岡氏が(朝鮮系からの)帰化人」なのではないか?という噂についても見ていきます。
これに関しては、ズバリ、平岡氏が帰化人であるという明確な証拠は見つかりませんでしたし、本人が公表したという事実もありませんでした。
一部で広がっている「国会議員の帰化人」なる一覧表などが、この噂の出処となったようです。
ただ、平岡氏は、大臣就任時、朝鮮学校で講演も行っており、そんな経緯からも、朝鮮総連との関係はあると言われてもいました。
また、今回の北朝鮮で開かれた「祭典」に、国賓級の扱いを受け招待されていることから考えても、平岡氏と北朝鮮との間には、ガッツリとした繋がりがあると見て、間違いないでしょうね。
今、日本では、「北朝鮮のミサイルに対する脅威」が高まっています。
そんな時期に、訪朝し、「金正恩体制を称賛」していたのが、大臣まで務めた「日本の元国会議員」であるということが、ちょっと信じられません。