出典:http://www.newsweekjapan.jp
また「北朝鮮のミサイル」が発射され、日本上空を飛び越えて行った模様です。前回飛ばされた「ミサイル」と、ほぼ同じように、北海道から東北地方を中心に「非難警報」が出されました。
北朝鮮の金正恩氏は、前回のミサイル実験を成功させた際に、これからはもっと日本上空を越え、太平洋に向かって「発射実験」を行うと宣言していましたが、まさに、その言葉の通りになってきましたね。
北朝鮮ミサイルはなぜ北海道に飛ばす?
それにしても、前回もそうなんですが、なぜ北朝鮮は「早朝」に、そして「北海道上空」に、ミサイルを飛ばすのでしょうか?何か「決まりごと」でもあるのかと不思議に思ったので、そのあたりの理由を考えていきたいと思います。
まず、なぜ「北海道上空」を通過させているのか?
北朝鮮は、「グアム島」へ向けて、ミサイル発射を行うという宣言もしています。
その際には、日本の島根県、広島県、高知県、愛知県の上空を越えて行くという警告も。
しかし、実際には、前回、今回と続けて「北海道上空」を通過させています。
これは、宣言とは違う「ルート」にミサイルを発射することで、単純に「裏をかいた」という見方も出来るでしょう。
また、北朝鮮にとって、脅威なのは、やはり「アメリカの動向」。
北朝鮮が、「グアムに攻撃」を仕掛けたら勿論のこと、「グアムへ向けて」ミサイルを発射したとなれば、アメリカも黙っていないハズです。
そこで、「北海道上空」という「違うルート」に向けてミサイルを飛ばすことで、「グアムへ(向けた)の攻撃ではないですよ」ということを、アピールしている可能性もあるのではないでしょうか?
北朝鮮はミサイルをなぜ早朝の時間に飛ばす?金正恩が早起き?
次に、「なぜ早朝」にミサイルを飛ばすのか?ということ。
これも、やはり「アメリカを意識」しているのでしょう。
時間的に、日本時間の早朝ということは、時差の関係で、アメリカでは、いわゆる「ゴールデンタイム」になります。
つまり、「北朝鮮がミサイルを発射した」というニュースが、アメリカ国内の一般市民に、瞬時に広く知れ渡ることに。
金正恩氏の挑発行為ですね。
それと、「液体燃料ミサイル」を飛ばす場合。
ミサイルの発射直前に、燃料の注入を行います。
その燃料注入にかかる時間は、「約4,5時間」とも言われているので、「スパイ衛星」から発見されないように、夜中に注入を開始したとすると、ちょうど「ミサイル発射」の準備が整うのが「早朝」になる、ということ。
後は、金正恩氏は、とりあえず「早起き」なのでしょう。
今回の「ミサイル発射」に対して、日本政府の対応も気になるところですが、これからも次々と、北朝鮮のミサイルは発射されていくと思います。
そこで、このような「短いスパン」で、ミサイルが発射されていくうちに、慣れていき、「これが当たり前」となってしまうことが怖いです。