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貴乃花親方出典:http://www.shikoku-np.co.jp

横綱・日馬富士による、貴ノ岩への暴行事件は、まだ真相が見えてきませんが、全容解明の前に騒動の責任を取って、日馬富士が現役を引退すると発表、記者会見を開きました。

暴行が起こった場所に同席していた、横綱の白鵬は、九州場所で優勝を果たした後のインタビューで「日馬富士と貴ノ岩を土俵に戻したい。」と語っていましたが、その思いは届かなかったようです。

また、貴ノ岩の師匠である貴乃花親方は、今回の件に関し沈黙を守っていましたが、ここへ来て少しずつ、その本音が語られてきました。

そして、一部報道では、白鵬が、「貴乃花巡業部長の元では、冬巡業に参加できない」と発言したとも。

こじれにこじれてしまった、この問題。

そもそも、白鵬と貴乃花親方の関係性ってどうだったのだろうと気になったので調べてみました。

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白鵬と貴乃花親方の対戦はの動画は?

貴乃花親方と、白鵬、どちらも「大横綱」であることは間違いありません。

この2人が、実際に本場所で対戦したことはあるのかも気になったので調べてみましたが、残念ながら、その機会はありませんでした。

ちなみに、同じモンゴル出身で、初の横綱となった朝青龍とは、2度対戦している貴乃花親方。

結果は、貴乃花親方の「2勝」となっています。

「貴乃花親方と朝青龍の最後の対戦」



この動画は、2002年秋場所のものです。

横綱・貴乃花は、当時、長期休養明けで、引退説も囁かれる中、大関・朝青龍の挑戦を受けました。

昇り龍のような勢いで駆け上がってきた朝青龍に対して、晩年を迎えていた貴乃花。

1つの時代が変わる、そんな対戦になるのかもな、と思っていましたが、立合い、貴乃花は真正面からぶつかり、見事な「上手投げ」で朝青龍を退けます。

更に、土俵の下に落ちた朝青龍を、エスコートするように、先に土俵に上がるよう促す仕草。

そして、朝青龍も、土俵上、観客の前では悔しさを噛み殺し、通路に出てから感情を爆発させて「チクショー」と叫んでいます。

今見ても、ちょっと震えてしまうような取り組みでした。

現役時代、「ガチンコ相撲」を信条としていた貴乃花親方。

白鵬との対戦、是非見てみたかったです。

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白鵬と貴乃花親方の全盛期の成績や関係は?

次に、横綱になってからの、お互いの全盛期の成績についても振り返っています。

まずは、貴乃花親方。

貴乃花親方が横綱になったのは、1995年の1月場所から。

この年(1995年)の全6場所の成績がこちらです。
  • 初場所:13-2 優勝
  • 春場所:13-2
  • 夏場所:14-1 優勝
  • 名古屋場所:13-2 優勝
  • 秋場所:15-0 優勝
  • 九州場所:12-3
全6場所で、4度の優勝。

横綱初年度としては、文句のつけられない成績です。

その翌年の1996年も、一度の休場こそありましたが、「4度」優勝を果たしています。

そして、1997年に3度、1998年に2度の優勝後、度重なる怪我などにより成績は下降していき、約2年間、優勝から遠ざかります。

こうして振り返ると、貴乃花親方の横綱としての全盛期は「1995年~1998年」の間だったのではと思います。

一方、白鵬の横綱としての全盛期はというと、これは難しいですね。

というのも、32歳となった現在でも、まだ圧倒的な強さを見せていて、2017年だけを見てみても、「3度」の優勝。(1場所休場)

貴乃花親方の時代と違い、若手の力士が育ってきていないという現状もあるのでしょう。

白鵬が横綱になったのは、2007年7月の名古屋場所から。

それからの10年間で、毎年、複数回の優勝を果たしていて、その回数は実に「37回(横綱としてだけ)」。

本人は、インタビューの中で、力の衰えを語ることもありますが、朝青龍の突然の引退から、白鵬一強の時代は、まだ続いているという印象です。

最後に、貴乃花親方と白鵬の関係について。

元々は、貴乃花親方のことを、尊敬する横綱として上げていた白鵬。

しかし、現在の2人の関係は、どう見ても良好とは言えないでしょう。

これだけ圧倒的な成績を収め続けている白鵬としては、横綱としては、もう自分のほうが上であるという自負があるのかもしれませんね。

ただ、土俵内外での姿勢などを含めて考えてみると、やはり貴乃花親方の横綱時代の振る舞い、品というのは、白鵬には無いものだったとも、個人的には思います。

それにしても、やっぱり、一度でもいいから、2人の真剣勝負が見てみたかったです。

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